実は私は昔から読書というものが好きじゃない。

どちらかというと外で体を動かす方が好きで、室内でもくもくと何かにのめり込むことはなかったと記憶している。

そんなことでゲームも読書もあまり興味が持てないまま大人になってしまった。

一方でビジネスの世界に足を踏み入れてからはとんでもない量の本を読んできた。
早く成長したいという想いと、若い頃から代表取締役という上司がいない仕事を選んでしまったがゆえに、本からのインプットが極めて重要だと考えていたことから、意識的に多読してきた。というかわからないことが多すぎて読んで勉強せざるを得なかったというのが正しいかもしれないけど。


ビジネス書を読む時に大事なのはインプット力だと思っている。
活字を読みながらそのシーンやシチュエーションなどを十二分にイメージできるかどうか。
自分に置き換えたり、自分の会社、組織に置き換えながらリアルなシーンを想像することで、実践に活きる情報として昇華させて取り組むことができるのではないかと思う。

正直そういう意識で本を読むとめっちゃ時間がかかる。
本を読むのがとんでもなく早い人もいるが、私はそんなこんなで人の倍くらいは時間がかかっているような気がするくらい遅い。

それでも中身の濃い本を読んでる時は、頻繁にメモをとったり(実際にはiPhoneでそのページを画像に収めているが)、本を閉じて考える時間をとったりしながら読み進めることで、自分の知恵として腹落ちした状態で読み終えている。


社員にもたまに本を薦めるものの、さらっと読んでしまうタイプの人と、あえてその本を薦めた背景や理由を考えながら深く読み込んで何かを得ようとするタイプの人がいるが、やはり傾向的にも後者のタイプの社員の方が伸びている印象がある。インプットに貪欲で、目的の不明確な作業をできるだけ排除し、目的を実行するための本質的なアクションに時間や労力を割こうとするような人が、後者のタイプと合致するような印象かもしれない。


ビジネスパーソンとしては、やはり読書をするからには何らかのインプットが得られる方が望ましいように思うので、多少時間がかかってもしっかりと腹落ちさせ、自分の血肉になるような読み方をすることをお薦めしたい。早く読んでもそれが出来るならそれは羨ましい限り。。。。


あと読む本についてだが、知識欲旺盛で壁にもぶつかってなかったり、日常業務にも全く関係ないハウツー本を読み漁るタイプは頭でっかちになりやすい。どちらかといえば、自分がミッションを遂行する上で必要になった領域や疑問に思ったことを解決するためのものからインプットしていければ理想かもしれない。


最後にここ最近はそれほど読書をしていないものの、その中でも素晴らしいインプットを得ることができた本が以下の2つ。片方は雑誌だけどw


How Google Workshow google works



Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2014年 12月号jpeg



共に多大なるインプットがあった上に、僭越ながらも心から共感できる点が多かったので、もし興味ある方は読んでみてください。