よくベンチャー企業に入ったほうが成長スピードが早いと言われたり、大企業の方が教育システムがしっかりしているから学べると言われたり、世の中にはいろんな意見がある。

率直に言ってどっちもどっちなんだと思う。

大企業にスピード早く成長する機会があるかどうかということは、大企業で働く方にお任せするとして、ベンチャー企業ってどうなの、ということについて書いてみようと思う。

ぶっちゃけベンチャー企業、特にスタートアップに近い未成熟な成長途上の企業というは、たくさんの成長機会があるどころか、毎日どうやったら成功できるか、どうやったら売上があがるか、などを頭がおかしくなるくらい考えながら、目の前のやらなければいけない大量の仕事をこなしていくようなイメージの方が限りなく事実に近いと思う。

やりたいことがやれる、というよりも、やりたくないこともやらないといけない、という方が近い。
若くして経営に近いところで働けるというよりも、経営者でさえも現場で走り回り、汗をかきまくらないとやっていけないという方が近い。

これが成長途上のベンチャー企業の現実。


でも唯一最大のポイントは、自分の考え方や捉え方、見方次第では、とんでもないチャンスがあるということ。

上記のようななんでもやらないといけない状態をなんでも自分でやれるとか幅広い仕事に携われると捉えられたり、何も武器やリソースがない状態をこれから自分次第で何でも生み出せると捉えられたりするか否か。

ベンチャー企業は先が見えないから不安と捉えるか、先が見えないからこそ自分次第で可能性が無限大だと捉えるか、本当にこれはその人の考え方次第。

実際常にピンチだし常に大変なんだけど、私のような典型的なアントレプレナータイプの人間からすれば、大変でもしんどくもないような単純作業を日々淡々をこなすことの方がよっぽどしんどい。しかも自分の10年後の給与や仕事までイメージできてしまうようじゃあ努力する気も起きないし。


だからマスコミなどの扱いによってベンチャーの時代だとか、大企業の時代だとか、どっちが人気だとか、どっちにいけば生涯賃金いくらとか、そんなことはあくまでも結果でしかなく、それが本当に誰にとってでも決まりきった結果でもないわけで、大事なのは自分の価値観と照らしあわせて、どういうワークライフを送りたいかということ。

どっちが正しいわけでも、どっちが良いわけでもない、ということ。

あまり面白くない結論だけど、それが真実。
ベンチャー企業に長くいるとついついポジショントークしちゃいがちだけど、まあ結局は自分次第ということですな。