ビジネスの現場で活躍する人と活躍しない人、どう違うのだろうか。
モチベーションがぶれない人とモチベーションがぶれる人はどう違うのだろうか。

多くの経営者やビジネスリーダーはこんなことに日々頭を悩ませながら、取り組んでいるのではないだろうか。

私自身、長いこと採用関連のサービスに携わってきた立場として、また26歳から会社の経営やマネジメントに携わってきた身として、同じように悩み、考え、その答えを探してきた。


多くの先輩や経営者仲間と議論する中で、最近になって少しずつながら、その差がわかってきたように思う。


もちろん地頭、人間性、リーダーシップ、負けん気、向上心など、多くの企業が採用の選考基準として組み込んでいる要素が関係していることは間違いない。ただそのどれもが一番の影響因子ではない、というのが私なりに出した結論である。

結論としては、その人がどういうところで自己表現をしたいと考えているか、ということが一番影響するような気がしている。

ビジネスの世界で活躍する人の共通点としては、ビジネスというフィールドで活躍し価値を生み出すことで自己を表現したいという欲求が強いのではないかと思っている。

それと異なるタイプは、家族の中でのお父さんとして、お母さんとして自己を表現することに圧倒的に興味がある人や、お金持ちになることや高級ブランドを身につけることに圧倒的に興味がある人や、愛されたい・必要とされたいという人間関係に欲求が偏っている人など、、、、。

もちろん仕事と家族どっちが大事か、などという無意味な議論をしたいわけでは全くない。
人にとって家族や友人は何よりも大事なのは言うまでもない。

ただ自己表現欲求がどういうところにあるかということ。

言い換えればどういう時にアドレナリンが出て、自然と湧き上がるモチベーションが出てくるか、取り組む意欲が湧いてくるか、ということ。

時間があれば、家族の中でどういうお父さん(お母さん)でありたいか、どういう教育を受けさせてあげようか、ということにとことんモチベーションを感じる人もいる。

高級ブランドを身につけたり、高級な車に乗ったり、それで人に見られたり、人から凄いねーと言われることが嬉しくて楽しくて仕方がないという人もいる。

陶芸や書道やアートなど、自分が大好きなものをつくり上げることに圧倒的なモチベーションを感じる人もいる。

その中でビジネスフィールドにおいて、活躍したり成果を出したり、顧客に評価されたり市場に評価されたり、自分の成長を実感したりするとワクワクしてアドレナリンがでまくる、そんなタイプの人が、ベンチャー企業において最も活躍する人なのではないかと最近思い始めている。

もちろん誰もがそんな明確に自己表現したい領域を持っているわけではなく、悩み考えながら、バランスを取りながらやっている人の方が多いとは思う。

しかしやはりワクワクすることに取り組めている人は圧倒的に成長も早いし、ストレスも感じづらいもの。

私自身、自分がそういうタイプだったのでこの年までちゃんと気付くことはできなかったし、自分の自己表現欲求がビジネスフィールドにあるからといって、その価値観を社員や仲間にも押し付けてきてしまってたのかもしれないと、少し反省もしている。

一方で私自身は経営者として一流のチームを創りあげて、日本を代表し世界で価値を創造していきたいと思っている。サッカーでいえば監督としてヨーロッパリーグで優勝するようなチームを創りあげたい。

なので健康のためにサッカーをやりたい人、家族のために給与を稼ぎたいからサッカーやる人、たまたまチームメンバーが魅力的な人ばかりだったからチームに入りたいという人では、やはり長期に頑張り続けるのは難しいと思っている。

一流チームを目指す監督としては常に高い要求を課さざるを得ない。
そして多くの選手は多少苦しくても辛くても、監督同様に強い思いで望んでいる。

そこにずれてしまった人が入ればそれはかなりしんどいはず。

こう書くと今度は本当に体力も知力も高い一部のエリートしかいらないんだ、と誤解されてしまう。
これもまた違う。

ダイバーシティや多様性は受け入れていくし、既にシングルマザーも2人働いているし、北海道で働くお父さんもいる。
イメージとしては同じゴールイメージを持ちつつも、組織にはいろんな役割が存在する。
サッカーチームにコーチやトレーナーや通訳者がいるのと同じかもしれない。ビジネスというフィールドで自分のコンディションや生活環境を考えながら、最大限貢献すれば全く問題ない。


そんなことにこだわり続けて人を採用しているがゆえに、なかなか組織を拡大できずに苦戦しているが、変に膨張した組織よりもパフォーマンスは出しやすいし、とてつもなくストレスが少ない組織だと思う。まあ単なる自画自賛だけど。。。


もちろん家族のために働く人達が集まって頑張るチームも全然ありうると思う。
そういう人達にとって最も働きやすくストレスがない組織や事業を考えて運営していくことになるわけで、急成長や高い目標を追う必要もないのかもしれない。

つまるところ、改めて能力の一致以上に、価値観や自己表現欲求がどこにあるのか、そのあたりのすり合わせを徹底していくことで、より強固なチームづくりが実現できるのではないだろうか。組織としても、そこで働く個人としても、無駄なモチベーションロスをすることなく、自然と湧き上がるモチベーションや意欲に基づいて動けばいいのだから。

やっぱり好きこそものの上手なれということかもw

一応先日書いた上記エントリーでは仕事を好きになる努力を一定することが大事だということ。つまり本田圭佑ほど強い想いは持てなくても、そういう仲間と一緒にいれば「俺もやってやる」となれるし、そういう人に良い影響を受ければいいということ。

今回書いたのは、そもそも自分の自己表現欲求と不一致した組織では、結構しんどいと思うし、そういう人はなかなか活躍できずに苦戦すると思うということ。

違うようで似ているし、似ているようで違うことを言っているつもり。
自分でも書いててわからなくなってきたので今日はこのへんでw
わかりづらくてすみませんm(__)m