最近とある法則に気がついた。

何かを成し遂げようとか、何らか自分のゴールイメージを持って本気で努力している人というのは、本当にみんな謙虚であるという法則。

一般的に謙虚というと、他人からのアドバイスを「なるほど、なるほど」「うんうん」「勉強になるよ」と真面目に聞きまくるような大人しく受容性が高い人をイメージしがちだが、ここで言う謙虚というのは、自分が当初考えていた見解と異なる意見やアドバイスであっても受け入れる人というイメージで使っている。

とんでもなく経験豊富な経営者とご一緒させて頂いた時のことだが、その人は本気で組織を良くしたいと思っていたようで、私ごとき若輩者の意見さえもその場で事細かにメモされていたりいた。ちなみに性格的には結構気が強く自信家だろうと思うものの、そういう貪欲さというか、本気度を持っているから成功しているんだと改めて勉強させられた。


多くの人にバレているが、私自身決して謙虚なタイプではない。自己認知としても長いことそう思っていた節はある。(じゃあ改善しろって話だが。。。)


しかし最近ちょっと気付いたのは、こと会社の成長や事業の成功という側面については、若い社員だろうが、社外の人だろうが、ちょっとした本で見つけたエッセンスだろうが、自分の逆の意見だろうが何だろうが、本当に良いと感じたことは謙虚に学び、積極的に吸収し、少しでも活かしいこうとやってきたという自負もある。これは謙虚というよりも本気でやってきたからこそできたのだという感じがする。

そういう視点で社内を見てみると、頑固でなかなか人のアドバイスや指摘を活かせない人と、自分なりの主張やこだわりを持っていつつも、あらゆる人の意見に積極的に耳を傾け、良いと思うものはどんどん吸収したり適用していく人がいる。

どうやらその差は、性格的に頑固でプライドが高い人と、そもそも謙虚で受容性が高い人、ということなのだろうと当初は思っていたが、どうやらそうではないのかもしれない。

どちらかというと自分が取り組んでいる仕事や目標、自分の成長や成果に対する本気度の差がそういうところに露呈するように思う。


謙虚にならざるを得ないくらい、本気で仕事に取り組める人が増えたら組織は強くなる。
典型的なサラリーマン型組織であれば、当然自分の主張を通し、プライドで身を固め、反対勢力とは必死になって戦わなければ出世街道を生き抜けないという裏事情もあるだろう。

しかし昨今のITベンチャー企業であれば、そんなことを気にするよりも、本気で会社の成長、事業の成功にどうやって貢献できるかを考え、そのために自分ができないことをできるようになったり、年齢も性別も経験も関係なく意見を言い合い、全員が本気だからこそ一番いい意見やアイディアを積極的に取り入れていく、そんな組織が圧倒的に強いはず。

本気でやんなきゃ、スポーツだって仕事だって恋愛だって何も楽しくない。

せっかく人生の貴重な時間を沢山投資するんだから、本気で仕事しよう!!