今シーズンもいよいよ新卒採用活動が始まる。
なんだか年中新卒採用している感じがするw

まあアトラエの最も重要な採用リソースなので致し方ないのだが。

それはともかくとして、最近の学生と会うと思うのは、あまり「欲」がないということ。
欲といっても様々な欲があるわけだが、どの欲も総じて弱いような気がしてならない。

勿論社会が成熟していく過程において、どういう社会情勢や環境下で生きてきたのか、ということによって、多少なり欲求の方向性が異なることは理解しているつもりなのだが、欲求の方向が異なるというよりも欲求自体をあまり感じないタイプの人が増えているような気がしてならない。

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これは有名なマズローの欲求5段階説だが、決して自己実現の欲求に段階的に少しずつ昇華していってるといる印象でもない気がする。


私の世代はバブル世代とは異なるものの、結構みんな欲求の強い世代だということは、経営者仲間を見ていても、友人を見ていてもある程度は感じることができる。

お洒落な服を着たい、かっこいいクルマに乗りたい、広くて快適な家に住みたい、美味しいものを食べたい、そんな至極単純な欲求がもともとの仕事のスタートラインにあったような気がする。

だからといって金稼ぎが全てだとも全く思わないし、思ったこともない。

どうせ一生仕事に関わるのであれば、自分の好きなことや世の中に価値があること、評価されるようなことをして、稼げればなおさら幸せだろうし、何よりたった一度の人生である以上、楽しく生き甲斐のある人生を送りたい、そんな思いを持っていたのが我々世代の特徴なのかもしれない。

これはマズロー欲求5段階説でいえば、生理・安全・親和・自我といった、いわゆる欠乏欲求が満たされるようになってきた時代に育ったからこそ自己実現の欲求を持つようになった世代だと言えるのかもしれない。

では最近の若者の欲のなさはなんなんだろうか。

もしかしたら清貧こそが美徳なり、の日本人的価値観によって抑圧され続けた結果なのだろうか。

個人的には資本主義社会のベースは一定の健全な欲求で成り立っているような気がする。
そしてそこに対して努力する人が一定数居てこそ成り立つ社会なのだと思っている。

欲を持つことは悪とされ、努力することが無となってしまう、そんな国にしてはいかんのではないか。

最近海外のアントレプレナーと接することも増えてきている中で、日本のアントレプレナーは本当に優秀な人が多いと感じる。語学力と国際感覚の問題だけで、それ以外は決して海外の注目されているアントレプレナーと比較しても負ける気がしない。

そんな出る杭をもっと引っ張りあげ、社会を活気づけ、多くの人が欲を持つようになっていかないと、日本という国の経済が再び立ち上がっていく気がしないのは私だけだろうか。。。。