昨日は慶応大学の体育会学生向けのイベントに参加し、エネルギーある体育会学生20人くらいといろいろと話しをさせてもらった。

その中で複数の学生から以下のような質問をもらった。

「旅行にはいけるくらいの休みと給与はもらえますか?」
「成長もしたいし、やりがいある仕事もしたいし、旅行も行きたいし、給料も高い方がいいです」

極めて本音で話してくれたみたいで面白かった。

まあ確かに誰でもやりがいがあって、成長できて、給与が高くて、休みが多ければ最高なのは間違いないわけだけど、それだと自分に合致した就職先は選べないのは間違いない。

でも本音ではどれが一番大事なんだろうか?!
もし最悪、仕事はつまらなくても、休みと給与があれば旅行には行けるから、まあまあだと思えるのであれば、そういう職場は存在すると思う。

一方で将来的には給与も休みも大事だけど、まずは何より仕事を頑張って仕事ができるようになることが第一で、将来家族を持つようになるころには時間や給与も一定余裕が持てるようになれればいいと思うのであれば、そういう職場も存在するだろう。

弊社は明らかに後者だろう。


全てを得たいのは誰でも同じだが、全てを得るにはそれなりの時間と努力を要する。

例えば成長企業で、仕事にやりがいを持ち、本気で努力し、寝る間も惜しんで働いた結果、成長し、仕事をコントロールすることができるようになれば、時間的にも余裕が持てるようになり、評価されることで給与も上がり、旅行にも行けるようになる、というケースは多々ある。

一方で1年目で仕事はまだ何もできない、でも休みをとって旅行にはいく、給与も一定もらえている、という状態は、ないとは言わないが、正直市場原理からして明らかにおかしい状態であるのは間違いない。その状態が長く続くことはありえない。


でもやりがいがある仕事を始めてしまうと、休みが取りづらいのではないか、とか、御社はいつでも休めるのでしょうか、などという質問も良く受ける。基本的には勿論個人の自由だし、アトラエに限っていえば、ほとんど制約はない。が、だからといって本当にいつでも休めるかというとそうでもないのが実状だと思うし、当然チームで目標をもって頑張っている以上、いつでも休めるなんて環境はありえないとも思っている。

例えるなら、プロスポーツチームの選手がオンシーズンに試合を休んで家族旅行にはいかないのと同じこと。

何度も言うが、基本的にはいつ休みをとってもいいし、勿論有給は権利としてちゃんと使ってくれて構わないと思っている。しかしながらチームとして目標を追いかけている以上、自分のチームがまさにオンシーズンなタイミングで自分勝手な休みを取ることはさすがに許されない。これは上司がとか社長がダメというという意味ではなく、チームメンバーからの信頼を失うという意味。あくまでも仲間や顧客などに配慮した上で、迷惑をかけないタイミング、スポーツ選手でいえばオフシーズンを選んで休みを取るのが組織で働く以上、最低限のマナーではあろうと思う。


更に言えば、もし将来的にやりがいのある仕事をしながら、時間も一定自由があり、給与も高いことを望むのであれば、やはり体力的にもプライベート的にも最も時間が使える20代から30代前半のうちにとことん仕事に打ち込むことが大事だろうとは思う。

最初から仕事とプライベートと給与もバランスを取ろうと思っていると、30代になって仕事ができない人になり、結局は時間もコントロールできなくなり、バランスを失うことになりかねない。


最終的に本気で仕事と時間と給与を得たいのであれば、まずは仕事に本気で取り組み、時間を自分でコントロールできるくらいに仕事のできる人間になれば良い。そうすれば給与もおのずと付いてくる。


勿論選択する土俵は凄く大事。頑張って頑張っても給与が上がらない業種やビジネスモデルも存在するのも事実なので、そこは賢い学生であればわかると思うが、ちゃんと一人あたりの生産性が高いことや高くしていけるかどうかをチェックする必要性はあろうと思う。


改めて、組織やチームで何かを成し遂げようとする以上は、自分勝手な都合だけで動くことはできないが、逆にいえばしっかりとその点さえ意識すれば、おおよそ自由に楽しく働き、生きていくことができる、そんな組織こそがもっとも働きがいのある組織なんじゃないかなとー思う次第。

それこそが弊社が目指す理想の組織です。