日本を代表する企業の一つであるシャープがいよいよ台湾系企業である鴻海グループに組み込まれる見通しが高まってきた。

資本主義社会の常とはいえ、日本人であれば誰しも少し残念な気持ちになるのではないだろうか。
私も例外ではない。

同じく日本を代表する企業の一つである東芝においても、リストラ費用もあいまって7000億円を超える赤字を計上し、いよいよ末期が近づいているようにも見える。自業自得とはいえ、シャープの事例と合わせて、いろいろと考えさせられる。

私自身も随分と前から言い続けているが、資本市場という競争社会の中で、真に安定した企業というのは存在しない。勿論倒産リスクの高い会社と低い会社というのは存在するが、潤沢な資金力を持つ企業でさえも、資本市場で生き残っていくために、もしくは投資家の期待に応えるために、従業員をリストラしたりすることもあることを考慮するのであれば、一社員にとって安定した企業なんて存在しないと考える方が自然である。


私の時代は一流大学を出た人がダイエーやイトーヨーカドーに就職していたような時代。
今の時代の学生達にそれを言うと鼻で笑うが、ではシャープや東芝に沢山入っている一流大学出身者についてはどう思うのだろうか。

数年後には彼らもイケてない選択をしたと言われてしまうのかもしれない。
しかしどちらを選んだ学生達も、結局のところ本質的には全く変わらない。
商社ならいいのか、テレビ局ならいいのか、そんなわけはない。


では、そもそも何が問題なのだろうか。

日本においては産業別のGDPで見たときに成長している産業はほとんど存在しない。
あえて言うなら右肩上がりに成長している産業はIT・インターネット産業くらいではないだろうか。

つまりそれ以外のほとんどの産業では限られたシェアを奪い合っているといっても過言ではない。

結局そういう市場で勝負している以上、勝ち組、負け組が次々と生まれていく。
どの企業が明日そうなるかは誰にもわからない。

それであればこそ、自分自身の市場価値を高め、どんな状況でも社会に貢献し価値を創造できる力を身に着けていかなければ、資本主義社会においては生き残っていけない。

そもそも未来ある若者達が勝負する領域として、未来ある産業、未来ある事業領域こそが最適なのは言うまでもないわけで、多くの有能な若者達がこぞって成熟したレガシーな産業に就職していく日本の就職活動が如何に不自然かということにいい加減気付かないといけない。

私の同級生ともなるといよいよ40代であり、そうなってくるともはや様々な理由により厳しいケースも多いかもしれないが、30代半ばくらいまでの技術や能力を持つ若者にとってまだまだとんでもなく可能性や機会がある。

というのも、これからのテクノロジー産業はIoTを中心にセンサー関連ビジネスが飛躍的に成長していく。ソフトとハードを融合した新たなマーケットにおいては、シャープや東芝のようなモノづくり企業出身の技術者や技術リテラシーをもった企画者が多いに活躍できる市場があるはず。勿論それに伴い法務出身者なども大活躍のチャンスが存在する。


私自身、自分が選んだ会社組織に最後までロイヤリティを持ち続けるという日本人らしい感覚は嫌いではないが、一方では今後ますます進むであろう淘汰の流れの中で、若く有能な人材が活躍できずに沈んでいってしまうのは日本経済全体からしても極めてもったいないと思っている。

適材適所を日本全体で実現しなければ、今後日本で新たな産業は育っていかない。
日本はレガシーな大企業に有望な若者が集まり過ぎている。


意欲・能力のある若者、未来ある若者、今こそ挑戦せよ!!

声を大にしてそう言いたい。


話は変わるが弊社の主力サービスであるGreenは、まさにこれからの日本の雇用を支えるであろうIT・インターネット産業に人材を流動させていくことを一つの重要なミッションとしている。

赤信号はみんなで渡っても赤信号である。

一人ひとりが自分にとっての青信号(Green Light)を見つけてほしい、そんな想いを込めてGreenは創られたサービスである。

日本の経済が成長し続けた時代しか知らない大人達が、今の若者に間違ったアドバイスや価値観を植え続けるようなことがないよう切に願う。

不安多き経済環境ながらも、この機会を好機ととらえ、日本全体での適材適所を実現し、新たな産業で新たな雇用を生み出し、これからますます伸びゆくアジア地域におけるリーダーシップを発揮することで、日本が再び輝ける未来を創造していくことが、我々アントレプレナー、そして新興企業に求められているのではないだろうか。