ちょっと株式上場後のドタバタにより、久しぶりのエントリーになっちゃいました(^_^;)

ビジネスをやっている人を大雑把に2つに分けるのであれば、視点の高い経営リーダー的人材と、いわゆる視点の低いサラリーマン的人材に分類されるような気がしている。

我々のような小規模な成長ベンチャー組織を選択する人達は、当然ながら前者をイメージして、前者になりたくて入ってくるわけだが、必ずしも経営リーダー型ばかりかといえば、そうでもないケースはある話し。


一番の違いが能力だと考えている人が多いかもしれないが、実は能力は二の次だと思う。
最も重要な要素は、エネルギーや意識の方向性、つまり矢印が内向きか外向きか、それこそが大きな分岐点になっているのではないだろうか。

つまるところ、自分に意識が向いている人と、自分以外の外に向いている人ということ。

自分に意識が向いている状態というのは、自分の評価や給与、仕事内容、成長、市場価値みたいなことにばかりを意識して仕事をしている人。

自分以外に向いている状態というのは、顧客への提供価値や組織としての成長、成果の向上などを意識しながら仕事に取り組めている人。


この差はかなり大きい。


自分に矢印が向いていると、常に不安だし、常に外部からの評価でしか自信や満足が得られなくなってしまう。これはどんな組織に属しても極めて不安定で本質的に価値があることや信ずる道を進む上では大きな足かせになってしまう。何せ評価されたいから、評価してくれる人を自分も慕うようになり、評価されないことはやりたくなくなっていく。それがどんなに真に価値があると思ったとしても。

そして常に他人との比較の中で生きていくことになるため、常に満足度は低いし、何かあるとすぐにモチベーションが下がりやすい。


一方で外向きの矢印を持つと、社内での評価や出世よりも、生み出している価値や成果や貢献といったことと向き合いながら仕事をすることになる。これは実は極めて重要で、会社組織というのは社外に対して価値を創造するために人が集まってチームを組んだものである以上、社外に対してどんな価値を創造し、どんな成果を生み出すか、でしか評価されない。


わかりやすい例でいえば、自分の評価が組織としての評価よりも重要なタイプはかなり厳しい。
サッカーでいえば、自分が点を取って翌日の誌面で評価されていれば、最悪チームが負けていてもいいと考えるタイプの人。

大事なのはチームとして勝つことにフォーカスし、そこに向き合う中で、その勝ちにどれだけ貢献できるかを真剣に考えぬいてプレイすること。こういう人こそが真に強いリーダーであり、プレイヤーなのだと常に思う。

向上心や負けん気は多いに結構だが、矢印の向きを間違えると、その意欲が単なる出世競争や他人との評価の差や経済格差に対する固執やストレスにつながり、バッドスパイラルに陥る。

誰もが一度は経験する道なのだとは思うが。。。。


そんな時にはこの人のこの言葉が刺さる。


下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。
小林一三


自分が今任せられていることややるべきだと思うことを本気で楽しみ、周囲の期待を超えたパフォーマンスを出すができれば、ほっておいても自分の信頼や信用力を高める結果となり、より自分のやりたいことによって組織に貢献する機会を得ることができるはず。

上場企業として多くの株主の目に晒されるわけだが、その評価に一喜一憂することなく、我々が生み出す社会に対する価値を少しでも大きくしていくことに集中して取り組んでいこうと思う今日この頃。