昨日、久しぶりにマーケティング戦略のミーティングに招集された時のこと。
弊社サービスGreenの個人ユーザーに対するCRM戦略について、白熱した議論が繰り広げられていた。

もちろん最終目的はより多くの方の転職を支援するために何ができるかということ。

その議論の中でメールマガジンなどのプッシュ型の通知などに関する検討をしていた。面白かったのは、自分達は他のサービスからそういった通知やメールがくることに対して、かなりうざいと感じることが多い。その一方で何故か自分達のサービスはそれに近い通知やメールを送ってしまっている。それは何故なのだろうか??と。。。


結論は一定程度の効果があることが判明しているからということ。
つまるところそういったプッシュ通知から何らかのアクションがされることが一定数確認されているから、ユーザー体験やユーザー心理としてはイマイチだとは思いつつも、なかなか思い切って変えられずにいるという。

つまるところ、短期的な数値的合理性だけ見れば継続した方がいい。
その一方でユーザー体験としては今ひとつなのではないかという確からしい仮説が存在する。

こういうところでこそ、会社組織としての人格、はたまた経営陣としてのポリシーや信念が大切になってくるということを改めて感じた。

私自身は明確にユーザー体験やユーザー心理を第一義として、何かおかしいと思うことがあるなら、改善すべく挑戦することが大切だと考えているし、その信念がぶれることはないが、それぞれの現場ではどうしても担当領域におけるパフォーマンスに責任感をもっているがゆえに、合理的に考えすぎてしまい、迷いが生じてしまうこともあるのかもしれない。


弊社の信念や行動指針に、誇りあるサービスを創ろうということや、常に挑戦者たろうという主旨の文章が存在している。

成果や数値による合理的な判断はもちろん極めて重要な判断材料ではある一方で、長期的な視点でいえば、やはりユーザーファーストの改善に挑戦していくことでしかトップランナーではいられないし、成長し続けることは難しいのではないかと思う。そして何より自分達が誇りを持って働くためにも、短期的な売上以上に、顧客にとって最高の体験や価値を提供することが大事だと考える。


会社も上場すると、ついつい数値計画ばかりに意識が向きがちだが、原理原則本質論として、顧客に正しい価値を適切な価格で提供することこそが、会社を長期的に成長させる上で何よりも大切なファクターなのではないかということを、今回のマーケティング戦略のミーティングで再認識した。

アトラエの社員達には、もし選択肢が複数あって意思決定に迷うようなことがあったら、最後はかっこいいと思う方を、誇らしいと思う方を選択してもらいたい。

そういった文化や考え方を徹底して浸透させていく努力を継続し、誰もがポリシーに基づき誇りの持てる意思決定をすることが常識であるような、そんなかっこいい組織であり続けたいものである。