世の中、どんな経営者も成功した暁には

「優秀な仲間に恵まれました」
「すべては社員の頑張りのおかげです」

というわけで、決して、

「全ては私の能力の高さです」

とは言わない。そりゃそうだ。。。
前者の方が魅力ある賢い経営者に映ることくらいわからない経営者は成功なんてしないだろうしw

それを重々わかった上で最近嬉しいニュースが続いたのでそれについて書こうと思う。


まず一つにはマザーズ上場、東証一部への市場変更という重要なミッションをCFOとしてやり遂げた梅村が、取締役を退任することになった。そして彼はそのままアトラエの社員としてGreenの営業チームに入り、猛烈に頑張ってくれている。

おそらくCFOとしてマザーズ、一部と上場を果たしながらも、その後社員として営業に従事している人材は、日本でも彼だけではないだろうか。そういう決断をした彼の思いは以下のFacebookへの投稿で垣間見ることができる。

https://www.facebook.com/y.umemura/posts/2503962986341988

取締役さえも単なる役割分担であり、常に柔軟に「世界中の人々を魅了する会社をつくる」ために自分に何ができるかを考え続ける彼の姿勢は、多くの社員にとって極めて重要なロールモデルとなるはずである。

またさらに2009年に新卒として入社しつつも、途中で転職していたメンバーが、今年からカムバックしてくれた。今はまだ契約社員ではあるが、近い将来正社員として再び同じ釜の飯を食う(古い?!)ことができると確信している。

たった一度の人生ゆえにいろいろな選択肢がある。それでも社外に出ていろんな経験をした仲間が、アトラエで再び頑張ろうと思ってくれるというのは嬉しいものである。そんな彼も今後のアトラエのメンバーにとって、もしくは過去に辞めていったメンバーにとっても、大きなロールモデルとなるだろう。

最後に、1年間業務委託でエンジニアとして手伝ってくれていたメンバーが、3月より正式に社員としてアトラエにジョインしてくれることになった。

彼はもともと知人と二人で起業を経験しており、その片手間で業務委託として週3日ほどアトラエで頑張ってくれていた。技術力の高さもさることながら、その誠実でおだやかな人柄は、アトラエにフィットしていると感じる逸材であり、当初より多くのメンバーが代わる代わる口説いていたw

そんな彼が起業という道を断ち、アトラエで再び夢の実現を志す決断をしてくれたのは、本当に嬉しい。起業でなくてもアトラエであれば夢が実現できる可能性が十分にあり、場合によっては起業する以上にその実現可能性が高いと感じることができたという。
アトラエという仲間や器を十分に活用し、自分が実現したい価値を実現してもらいたいものである。起業からアトラエ参画という、これもアトラエにとって一つの嬉しいロールモデルにたりうる事例だろう。

今年に入り、こんなアトラエらしい仲間の異動や参画が相次ぎ、そして全員極めてエンゲージメント高く活躍してくれており、まさに経営者冥利に尽きる。

前提としてアトラエはフラットで自律分散型の組織運営をしている。ルールよりも倫理観を重んじ、管理や監視よりも性善説を重視している。そんなアトラエでは取締役さえもポジションや肩書きではなく、単なる役割にすぎないと考えている。CEOという役職さえも、あくまでも会社全体のより中長期の戦略を考えたり、ビジョンの浸透を促したり、採用や広報の看板になったりという役割にすぎず、絶対的な存在ではない。

長年そんな組織理論を発信し続けてきたわけだが、それがいよいよ様々なところで現実のものとなりつつあり、またそういったロールモデルの存在が、さらに社員の中にアトラエにおいては当たり前のことだという感覚を根付かせてくれる。

理想の組織の実現を目指して創業し16年、少しずつながら着実に近づいている実感がある。
未曾有の変化の激しい時代においては、強いチームをつくることこそが経営におけるもっとも重要な仕事の一つであると信じ、これからも継続してより強いチームをつくっていこうと思う。