今の日本の産業界において右肩上がりで成長している唯一の業界はインターネット・IT産業。
先日とある経営者のこんな講演を耳にした。
日本の経済を再興させるためにはこの業界の成長を加速させ、この業界における雇用創造は勿論のこと、レガシーな業界におけるイノベーションが必要だと感じる。
まさにますます産業の中心が知識産業へとシフトしている現代において、経営のキーファクターが人や組織へとシフトしていくのは自明だろう。BSに掲載される有形・無形の固定資産ではなく、人や組織、文化や価値観といった決算書には載らないような会社の資産こそが勝敗を分ける、そんな時代に突入しつつある。
そんな中で人を採用し、人を育成し、人を定着させ、人を活かす、ことこそが経営の要であり、経営者が最も頭を悩ませつつも時間を投資すべきポイントになっていくはず。
まさに我々はTechnologyを駆使することで、そのお手伝いをしていくことを生業にしていこうと考えているわけだが、中でも最近凄く大事だし、自分の中で意識しているのは「人を活かす」ということ。
というのも私の経験則上、こんな風に思っている。
採用することに重きを置いている会社が最も多い。
次に育成することに重きを置いている会社が多い。
定着に力を割いている会社は意外にも少ない。
そして人を活かすという領域になるとほとんどの企業はできていない。
かくいう私自身も人を活かすというところまではなかなか到達できていないこともあり、最近ではそのあたりを強く意識するようにしている。
一番危険なのは、ある特定の業務・職務が出来るかどうかで、優秀か否かを判断してしまうこと。
どうしてもオペレーションが苦手だったり、対人コミュニケーションや交渉が苦手だったり、論理的思考力が弱かったり、と苦手な要素はある。でも論理的思考力が苦手でも行動力や対人コミュニケーションに長けていて、営業的な仕事を任せるとどんどん信頼と売上を勝ち取ってくるような人もいる。
特定の業務・職務を任せ続けることで、社内で間違ったレピュテーションを構築してしまったり、本来の能力とかけ離れた評価しかしてあげられないのはあまりにももったいないし、お互いに不幸な話。
しかしついつい社内でしか通用しないような評価の仕方になりがちだし、目の前の仕事が上手にこなせるかどうかで評価や社内レピュテーションが決まりがちなのも事実。
その時に経営陣までもがそこに乗っからないように気をつけないと、将来の大事なダイヤの原石を潰してしまいかねない。
多くのそういう人達はチームを変わることで大きく羽ばたいたりする。
人にはそれぞれ強み・弱みがあり、チームとしてパフォーマンスを出す上ではお互いが補完しあうようなフォーメーションが大事になってくる。つまるところ適材適所が大事だという、昔から言われ続けている至極当たり前の話なんだけどw
ただここで難しいのが、強みを活かすことも大事なんだが、全社員に要求すべきベーシックスキルというのも存在すると考えている。これなくしては強みを活かすこともままならない。
例えるなら、いくらメッシがテクニシャンでも、プロサッカー選手として十分に走り回れるための最低限の体力や、最低限のフィジカルは必要であり、そこなくしてプロの世界での華麗な活躍はありえないのと似ているかもしれない。
その基礎力が不足していると、そもそもどんな強みを持っていても活かすに至らないので、その場合はまずそこから鍛えていくしかないということになる。その間こそが最も本人もしんどい。何せ苦手なことにも一定レベルまでは努力して取り組むことが求められるわけなので。
しかしそこを乗り切った先にやっと自分の強みを存分に発揮できるフィールドや機会が待っているということを強く意識することが大事。
リーダーたるもの、そこまでは何としてもメンバーを引っ張っていくべきだと思う。
そしてメンバーは簡単に自信を失ったり、将来を不安視したりせずに、自分の強みが活かせるところまでベーシックスキルを磨くことに専念することも大事。
もちろん社員数が増えていけばいくほど、一人ひとりの特性やポテンシャルを見極め、活かすことが難しくなる。そのためにも社内のリーダー達全員が同じような意識や感覚を共有し、常にあらゆる社員の特性や強みを見極める努力をしていく必要がある。
少なくとも自分達が面接して評価して期待して採用した人材である以上、雇用の責任も含めて、しっかりと一人ひとりの社員と向き合うことが大事だと思う。
この知識産業社会において、優秀な社員を採用し、育成し、定着させ、そしてその全ての社員のパフォーマンスを最大化できる組織が成長・成功できないわけはない。
経営者は今こそそこにフォーカスすべきではないだろうか。
自戒の念を込めて久しぶりのエントリーでした♪
先日とある経営者のこんな講演を耳にした。
日本の経済を再興させるためにはこの業界の成長を加速させ、この業界における雇用創造は勿論のこと、レガシーな業界におけるイノベーションが必要だと感じる。
まさにますます産業の中心が知識産業へとシフトしている現代において、経営のキーファクターが人や組織へとシフトしていくのは自明だろう。BSに掲載される有形・無形の固定資産ではなく、人や組織、文化や価値観といった決算書には載らないような会社の資産こそが勝敗を分ける、そんな時代に突入しつつある。
そんな中で人を採用し、人を育成し、人を定着させ、人を活かす、ことこそが経営の要であり、経営者が最も頭を悩ませつつも時間を投資すべきポイントになっていくはず。
まさに我々はTechnologyを駆使することで、そのお手伝いをしていくことを生業にしていこうと考えているわけだが、中でも最近凄く大事だし、自分の中で意識しているのは「人を活かす」ということ。
というのも私の経験則上、こんな風に思っている。
採用することに重きを置いている会社が最も多い。
次に育成することに重きを置いている会社が多い。
定着に力を割いている会社は意外にも少ない。
そして人を活かすという領域になるとほとんどの企業はできていない。
かくいう私自身も人を活かすというところまではなかなか到達できていないこともあり、最近ではそのあたりを強く意識するようにしている。
一番危険なのは、ある特定の業務・職務が出来るかどうかで、優秀か否かを判断してしまうこと。
どうしてもオペレーションが苦手だったり、対人コミュニケーションや交渉が苦手だったり、論理的思考力が弱かったり、と苦手な要素はある。でも論理的思考力が苦手でも行動力や対人コミュニケーションに長けていて、営業的な仕事を任せるとどんどん信頼と売上を勝ち取ってくるような人もいる。
特定の業務・職務を任せ続けることで、社内で間違ったレピュテーションを構築してしまったり、本来の能力とかけ離れた評価しかしてあげられないのはあまりにももったいないし、お互いに不幸な話。
しかしついつい社内でしか通用しないような評価の仕方になりがちだし、目の前の仕事が上手にこなせるかどうかで評価や社内レピュテーションが決まりがちなのも事実。
その時に経営陣までもがそこに乗っからないように気をつけないと、将来の大事なダイヤの原石を潰してしまいかねない。
多くのそういう人達はチームを変わることで大きく羽ばたいたりする。
人にはそれぞれ強み・弱みがあり、チームとしてパフォーマンスを出す上ではお互いが補完しあうようなフォーメーションが大事になってくる。つまるところ適材適所が大事だという、昔から言われ続けている至極当たり前の話なんだけどw
ただここで難しいのが、強みを活かすことも大事なんだが、全社員に要求すべきベーシックスキルというのも存在すると考えている。これなくしては強みを活かすこともままならない。
例えるなら、いくらメッシがテクニシャンでも、プロサッカー選手として十分に走り回れるための最低限の体力や、最低限のフィジカルは必要であり、そこなくしてプロの世界での華麗な活躍はありえないのと似ているかもしれない。
その基礎力が不足していると、そもそもどんな強みを持っていても活かすに至らないので、その場合はまずそこから鍛えていくしかないということになる。その間こそが最も本人もしんどい。何せ苦手なことにも一定レベルまでは努力して取り組むことが求められるわけなので。
しかしそこを乗り切った先にやっと自分の強みを存分に発揮できるフィールドや機会が待っているということを強く意識することが大事。
リーダーたるもの、そこまでは何としてもメンバーを引っ張っていくべきだと思う。
そしてメンバーは簡単に自信を失ったり、将来を不安視したりせずに、自分の強みが活かせるところまでベーシックスキルを磨くことに専念することも大事。
もちろん社員数が増えていけばいくほど、一人ひとりの特性やポテンシャルを見極め、活かすことが難しくなる。そのためにも社内のリーダー達全員が同じような意識や感覚を共有し、常にあらゆる社員の特性や強みを見極める努力をしていく必要がある。
少なくとも自分達が面接して評価して期待して採用した人材である以上、雇用の責任も含めて、しっかりと一人ひとりの社員と向き合うことが大事だと思う。
この知識産業社会において、優秀な社員を採用し、育成し、定着させ、そしてその全ての社員のパフォーマンスを最大化できる組織が成長・成功できないわけはない。
経営者は今こそそこにフォーカスすべきではないだろうか。
自戒の念を込めて久しぶりのエントリーでした♪