日経ビジネス9.26 の特集で「ユニクロ作り直し〜無限成長への執念〜」を読んだ。
もともとユニクロを運営するファーストリテイリング社については、人材採用関連でいろいろとお付き合いもあり、社風や経営方針など、全く知らない会社ではなかった。
先日の玉塚社長の実質更迭と取られてもおかしくない創業社長の返り咲きのニュースを見て、「西武の堤会長しかり、ダイエーの中内会長しかり、あれだけの功績を残した人はどうしてもワンマンになってしまうんだな」と勝手な解釈をして納得していた。
そんな折、日経ビジネス9.26を読んでみるとどうやら自分の解釈は多少違っていたと気づいた。
柳井さんの言う「単なる大企業になりかけている」「サラリーマンはいらない」「成長が止まるのは死ぬことと一緒」など強烈なメッセージは正直インパクトがあった。
柳井さんのメッセージのみだからその真偽はわからないが、玉塚さんは安定的成長を目指していた、とある。
リスクをとらず、責任もとらず、そんな風土が蔓延してきていた同社をこのタイミングで一度壊すくらいのつもりで、改めて指揮者として立つという柳井さん。
正直それまでのワンマンなイメージが払拭されたわけではないし、私自身の掲げる企業経営の思想とは全く異なる考え方であり価値観である点は変わらない。
しかしそんなことよりもこの記事を読んで一番強烈に印象に残ったのは、経営者が実現しようと思ったレベルにしか会社は成長しないということである。
積み上げ式で、できる限りがんばったらここまでいけるだろう、そんな予算計画や目標設定では会社は飛躍できない。
いつまでにどんな会社にしたいか、それをするにはどうすればいいか、を必死に考える、それが経営者であり経営戦略なのだと改めて実感した。
ついつい現実的な目標を設定してしまったり、自分の経験の範囲に限界を設定してしまうことは誰でもあることだと思う。
私自身は元々そうではなく、先を見すぎるタイプだったと自覚しているのだが、最近試行錯誤が続いていたことで、多少近視眼的な見方になりつつあったのかもしれない、と今回気づかされた。
早速今月から始まる3ヵ年計画を一気に書き換え、我々が目指すべき存在に最短で到達できるような計画がまさに今、完成しつつある。
もちろん社員としてはその話を聞いた直後は「マジですか?」「さすがに厳しくない?」という心境から入るのだろう。弊社も口には出さないものの、「おいおい、ずいぶん無茶な計画だな」という初期反応。
しかしちゃんと話したところ、「いっちょやったりますか」「やれるでしょ」というポジティブな意見へと変わっていった。しかも高い目標を掲げたことで、みんな日々の仕事によりやりがいを感じはじめたようにも見える。
みんな向上心、アントレプレナーシップを持った仲間なので当たり前かもしれないが、経営者としては非常に心強い。
ユニクロの玉塚さんと柳井さんの間ではそこに大きな乖離があり、最後まで埋めることができなかったのだろう。他を多少犠牲にしてでも1兆円を目指すという柳井さんと、安定的な成長のために目標を変更しようとしていた玉塚さん。
我々のような会社とは次元が違うので想像もつかないが。
ただ一つ思うのは、高い目標設定が単なる経営者のエゴであってはいけないが、株主・顧客(市場)・従業員といったステークホルダーにとってポジティブなのであれば、それを実現するのが経営者の役割でもある。
ユニクロにとって売上1兆円は誰のための目標なのだろうか?そこがわかりづらかったものの、私にとっては大事な気づきを与えてくれた内容だった。
思想が異なるタイプの経営者からでも、柳井さんほどの方の話になるとやはり学ぶことは多い。。
さて、新たな期の始まりとして大きな目標を掲げることができたところで、まずは今月の足元業績からしっかりクリアしていかないと・・・。
まだまだ忙しい日々が続きそうだ。。
もともとユニクロを運営するファーストリテイリング社については、人材採用関連でいろいろとお付き合いもあり、社風や経営方針など、全く知らない会社ではなかった。
先日の玉塚社長の実質更迭と取られてもおかしくない創業社長の返り咲きのニュースを見て、「西武の堤会長しかり、ダイエーの中内会長しかり、あれだけの功績を残した人はどうしてもワンマンになってしまうんだな」と勝手な解釈をして納得していた。
そんな折、日経ビジネス9.26を読んでみるとどうやら自分の解釈は多少違っていたと気づいた。
柳井さんの言う「単なる大企業になりかけている」「サラリーマンはいらない」「成長が止まるのは死ぬことと一緒」など強烈なメッセージは正直インパクトがあった。
柳井さんのメッセージのみだからその真偽はわからないが、玉塚さんは安定的成長を目指していた、とある。
リスクをとらず、責任もとらず、そんな風土が蔓延してきていた同社をこのタイミングで一度壊すくらいのつもりで、改めて指揮者として立つという柳井さん。
正直それまでのワンマンなイメージが払拭されたわけではないし、私自身の掲げる企業経営の思想とは全く異なる考え方であり価値観である点は変わらない。
しかしそんなことよりもこの記事を読んで一番強烈に印象に残ったのは、経営者が実現しようと思ったレベルにしか会社は成長しないということである。
積み上げ式で、できる限りがんばったらここまでいけるだろう、そんな予算計画や目標設定では会社は飛躍できない。
いつまでにどんな会社にしたいか、それをするにはどうすればいいか、を必死に考える、それが経営者であり経営戦略なのだと改めて実感した。
ついつい現実的な目標を設定してしまったり、自分の経験の範囲に限界を設定してしまうことは誰でもあることだと思う。
私自身は元々そうではなく、先を見すぎるタイプだったと自覚しているのだが、最近試行錯誤が続いていたことで、多少近視眼的な見方になりつつあったのかもしれない、と今回気づかされた。
早速今月から始まる3ヵ年計画を一気に書き換え、我々が目指すべき存在に最短で到達できるような計画がまさに今、完成しつつある。
もちろん社員としてはその話を聞いた直後は「マジですか?」「さすがに厳しくない?」という心境から入るのだろう。弊社も口には出さないものの、「おいおい、ずいぶん無茶な計画だな」という初期反応。
しかしちゃんと話したところ、「いっちょやったりますか」「やれるでしょ」というポジティブな意見へと変わっていった。しかも高い目標を掲げたことで、みんな日々の仕事によりやりがいを感じはじめたようにも見える。
みんな向上心、アントレプレナーシップを持った仲間なので当たり前かもしれないが、経営者としては非常に心強い。
ユニクロの玉塚さんと柳井さんの間ではそこに大きな乖離があり、最後まで埋めることができなかったのだろう。他を多少犠牲にしてでも1兆円を目指すという柳井さんと、安定的な成長のために目標を変更しようとしていた玉塚さん。
我々のような会社とは次元が違うので想像もつかないが。
ただ一つ思うのは、高い目標設定が単なる経営者のエゴであってはいけないが、株主・顧客(市場)・従業員といったステークホルダーにとってポジティブなのであれば、それを実現するのが経営者の役割でもある。
ユニクロにとって売上1兆円は誰のための目標なのだろうか?そこがわかりづらかったものの、私にとっては大事な気づきを与えてくれた内容だった。
思想が異なるタイプの経営者からでも、柳井さんほどの方の話になるとやはり学ぶことは多い。。
さて、新たな期の始まりとして大きな目標を掲げることができたところで、まずは今月の足元業績からしっかりクリアしていかないと・・・。
まだまだ忙しい日々が続きそうだ。。