最近、Web2.0という言葉がちまたに流行している。
Web2.0がなぜ流行しているのか。
その前にちょっと呼び方について。
ほとんどの人は『ウェブニーテンゼロ』と読んでいると思う。
しかしどうやらクロートはそう読まないらしい。
ネットエイジキャピタルパートナーズの小池社長曰く、Web2.0と書いて『ウェブツーポイントオー』と読むのがシリコンバレー流だそうである。。
まあそれはどうでもいいか・・・。
Web2.0とは、という点については下記を参照してもらったほうが早いだろう。
私自身、なんら専門家でもなく単なる受け売りになってしまうので。
サイボウズの小川さんとネットエイジの取締役後藤さんが書かれており、非常にわかりやすい内容になっている。
これを読めばWeb.2.0がなんたるかは概ね理解できるものと思う。
実は弊社が現在開発しているインターネットサービスの考え方も、まさにWeb2.0の潮流に乗った新たなサービスだったりする。
勿論Web2.0を意識してということではないが、本質的に顧客のニーズに応え価値あるサービスを追求して半年以上かけて企画・開発をしてきた結果としてのWeb2.0化である。。
Web2.0 BOOKを読んで、なるほどまさしくうちのやろうとしていること、考えていた方向性もWeb2.0というトレンドなんだと実感したくらいなので、決してそれを強く意識したというよりも、あくまでも単なる結果でしかないのだが・・・。
個人的に思うのはWeb2.0と言ってもあくまでもWebの進化のトレンドであって、全く新しい市場ができるというよりは、より便利になり、よりサービスの提供の仕方や従来の考え方が変わることで、よりその方向性を意識して戦略的に取り組んでいる会社は将来性がある、ということで評価をされているだけなのだと思う。
それがなぜか「Web2.0的なビジネスはいけるらしいぞ」みたいな表面的な情報だけが飛び交い、あるところでは非常に浅はかな動きがあったりもする。
確かにトレンドを抑えるというのは戦略上重要だとは思うが、Web2.0だから儲かるということはなく、個人のリテラシー向上やネットワークインフラの整備によって使いがってが向上し、従来のもの以上に有益なサービスが出てくるということでしかないのではないだろうか。
勿論その結果、様々なところでパラダイムシフトが起こるため、その変化を上手く捉えれば一気に流れに乗れるということはあると思うが、それはいつの時代も同じであろう。
なんにせよ、Web2.0など最近の投資や起業家の傾向として、「●●は儲かるらしい」といったような、いわゆる米国シリコンバレーの後追いみたいな動きが激しいが、個人的にはビジネスの本質論を再度見つめ直すべきなのではないかとも思ったりする。
顧客や社会が持つニーズに対して応える、価値を提供する、ということこそがビジネスの本質的な考え方であり、それを追求していく上で、よりITを活用する、モバイルを活用する、Web2.0的なサービスを展開していく、とその時代時代にあわせて提供の仕方や方法論が進化していく。そういう方が納得感があるのは私だけだろうか・・。
もしかすると、ずっとリアルの世界でのビジネスをメインにやってきたことによる、私自身の偏り、もしくはネットリテラシー不足からくる発想なのかもしれない。
ただいろいろな尊敬すべき経営者の方々から学んだ、そして実践の中で築いてきた経験則に基づく私なりの経営哲学というかビジネス本質論からすると、大事なのは何を実現するか、どういうニーズに応えるか、だけであり、その手法は年々変化するのが当然で、その変化のトレンドを随時ウォッチする必要があることも当然ということだと思っている。
そして今そのトレンドはWeb2.0と呼ばれている、実は単にそれだけのことなのではないのだろうか。。