昨日は高校時代の親友と食事をした。


一応個人情報なので詳細は明かせないが、彼は投資銀行や
コンサルティングファームを経験し、世界トップレベルの
MBAも有する一流ビジネスパーソンである。


そんな彼とキャリアや会社のあるべき姿などについて、
3時間以上に渡って語り合っていた。


ちなみにお店は恵比寿3丁目にある「白金 酉玉」という
美味しい焼き鳥屋さん。
ここのやきとりは本当に種類が豊富で飽きがこない。



まあそれはともかくとして、その中で彼がこんな印象的な
ことを言っていた。


「様々な反論もあるのは承知だが、やはり資本市場において
最も進んでいるのは米国だと思う。その米国の一番の特徴は
企業の世代交代、いわゆる新陳代謝が活発に行われている点
にある。10年前のS&Pの格付けランクの上位企業は全て現在
と異なっていることが現実を表している。だから米国では
常にそういう新陳代謝を起こし、経済を発展させていっている
アントレプレナーが最も尊敬され、そして憧れるのだろう。」


なるほど。これは納得。


日本ではまだまだそうはなっていない。

ソフトバンクに始まり、楽天やサイバーエージェント、mixi
などの活躍により、多少なりベンチャー企業の存在感が経済界
でも表面的になってきたことは喜ばしいことだとは思うが、
米国と比較するとその差は歴然である。


終身雇用制度の崩壊とか、日本特有の親子上場が良いか悪い
か、などなど時代の推移に伴い様々な価値観や考え方に変化が
出てきている。
それすら結局のところは、経済において起こるべき新陳代謝が
起こっていないことで、古い会社の制度や価値観が新しい考え
方にとってかわられていないということが原点にあるような気
がする。


そう考えるとやはりまだまだ日本にはアントレプレナーが不足
しているのは明白だ。


なんだか上記のような意味とは別に、日本ではアントレプレナー
は一攫千金を得られるという点のみが強調されているような気
もしてならない。
ヒルズ族とひとくくりにされてしまったり、日本はアントレプ
レナーとしての成功者が評価されずらい国民性があるのだろう。


でも上記の米国の強さにもあるとおり、彼らの経済界に与えて
いるインパクトは本来相当なものなのだと思う。
勿論生み出している雇用は勿論である。


そういう意味では相応の裕福な暮らしができることくらいは
あって然りだとも思う。


日本でもアントレプレナーがもっとも尊敬される職業になる日
がきてくれれば嬉しいものである。