ラストワンマイル


これ実はとある経済小説、つまり本のタイトル。


先日うちの社員に借りて読んだのだが、
ちょっとした気付きがあった。



ストーリー全体としては、楽天、TBS、クロネコヤマトを
イメージとした企業の買収や利権争いを描いたフィクション。


その中で、主役の一つでもある物流会社が、郵政の民営化の
波により、コンビニでの取り扱いが激減し、さらに独占して
いたネットショッピング会社の請負も価格交渉を受け、
絶対絶命の状況に陥る。

単にルートセールスさながらに、今まで御用聞きしかして
いなかった物流会社の営業マン達が、その状況奮起し、
物流会社としては業界の常識を覆すようなビジネスモデルを
考案していく。

つまるところ、下請けに甘んじていた過去から、自ら物流
ニーズを作り出すような新規事業を立ち上げていくという話。


古い価値観や固定概念を打ち破り、自分達の存在意義や
強みを再度見直した結果、新たに出てきたビジネスモデル。



それを一介の社員、この本では課長となっているが、30代
半ばの課長がそれを打破していく。

最初は受け付けなかった会社の上層部も、最終的には
GOサインを出すことに。



この本、ただ読んでいると小説なので、あっという間に
読み終わり、面白かった、で終わるのだろう。

でも個人的には結構刺激を受けた。


これはたまたま物流会社が郵政の波に押されて、
過去からの脱皮をよぎなくされた話だったが、我々の
業界にも同じようなことがいつ起こらないとも限らない。


常に顧客のニーズに耳を傾け、自らのモデルに過信する
ことなく、リスクと競合を見極め続けていかないといけない
ということを痛感した。


そしてときには、自ら構築したモデルをも見切って、
新たな挑戦をしていくことが求められるのだと思う。


まさに常に挑戦者であらないといけない。
それができない企業はいつか淘汰されてしまうのだろう。


まさにI&Gパートナーズの行動指針にある


変化を楽しめ 
〜あくなき成長意欲を持ち常に挑戦者たれ〜



の重要性を改めて認識。



って、普通そこまで考えるような本ではないかも・・・。

もしよければ息抜き程度に読んでみると面白いですよ。