日々仕事をしていると、どうしても近視眼的な働き方になりやすい。

弊社においても、自分がそのミッションを担い始めた当初は、
明確な目的意識と、そのサービスや事業の意義を強く意識している。


しかし日々同じ役割を担っていると、つい視野が狭くなり、自分の
担っているミッション・役割が、会社全体においてどんな意味や意義
があり、会社として最終的に何を目指しているのか、どうなっていき
たいのか、ということが曖昧になってしまったりする。



これに近いことを言っているもので、有名な例え話がある。



森を歩いていてレンガを積んでいる人がいた。
その人に何をしてるのか訊ねたところ、見ての通りレンガを積んでいるという。

また少し歩くと同じくレンガを積んでいる人がいた。
その人にも何をしてるのか訊ねたところ、柱を作っているという。

さらにまた少し歩くと同じくレンガを積んでいる人がいた。
またまた同じ質問をすると、ここに建てることになっている洋風のお城の
柱を作ることを担っているんだという。




単なるレンガを積むという作業の繰り返し。
それがただ積めと指示されたから積み続ける、それでは作業者にすぎない。

組織においてはあくまでもVisionや目標があり、そのために一つ一つの
役割やマイルストーンが存在する。

どんな単純な業務であっても、その組織が目指している目的地に到達する
ために欠かすことのできない役割なのだと思う。


それが曖昧になり、日々業務をこなすだけになってしまったとき、
知識労働者から、単なる作業者になってしまい、創意工夫や知恵を
発揮することなく、ルーティンをこなすだけになり下がってしまう。


経営者やマネジメントをする立場の人間は、常にメンバーがそうならない
ように、メッセージを発信し、視点を切り替える機会やきっかけを提供
することが重要となる。


ただ経営者を含め、マネジメントに携わる者ですら、よほど意識をして
いない限りは、視点が近視眼的になることはしょっちゅうである。


誰かに依存するのではなく、組織としてお互いがそういうメッセージや
意識を持ち続ける工夫や努力をし続けることや、そういう仕組みを自ら
が考えることが、ヴィジョナリーな組織を継続することの条件だろう。

なかなか簡単ではないが、ぜひともそんな組織を目指したい。


弊社の行動指針As IGPにもこんな文言を盛り込んでいる。


IGPという城を創れ!〜視点高く仕事を楽しめ〜

あなたは組織を作る重要な使命を負っている。
強い組織、発展し続ける組織は、一人ひとりが参画意識を強く持っている。
何も考えずに労働し続けることはやめよう。そこには楽しさも成長もない。
一見単純なレンガを積む作業も、城の出来上がりを考えながら工夫し
作業するのと、単にレンガを積み上げていくのとでは、大きな違いがある。
日本を代表するIGPという城を創っていプロセスに携っているという実感を
持った時、あなたの仕事はより創造性に富んだものになるとともに、
あなた自身もより楽しむことができるだろう。




今日は最近短期的な業績や数値に傾注していた自分への反省を込めた
内容でした。。。