今の時代、昨年まで収益の柱だった事業が、一年程度で
あっという間に廃れるようなことが普通に起こる。


インターネットやモバイルという小資本で立ち上げられる
サービスは、よりそれが顕著だったりする。


市場において勝ち続けている会社は、まさにそのプロセスに
おいては何度か主軸ビジネスさえ変えながらも、現在に至って
いたりすることが多い。


新興市場においては、主軸ビジネスがいかに堅調であっても、
常にあらゆる情報に敏感にアンテナを張っておき、いつも
新しい事業シーズを発見しようとする意欲を持っていることが
大事だと思う。


人材業界というのは、人材紹介であっても人材派遣であっても、
比較的一つの事業形態で大人数の組織を構成する、いわゆる
労働集約型のモデルが多い。

そのため、社員達は新しい情報への感度やアンテナが低くなり
がちな点は否めない。よほど将来起業することでも考えていない
限りは、いかに成果を出すか、いかに定められたミッションを
遂行するかだけに集中している人がほとんど。


もちろん製造業やメーカーなどもそういう傾向が強いだろう。

弊社もともするとその1社かもしれない・・・。



個人的には常に貪欲に新しい事業の可能性や企画を考えて
いるような社員でいてほしい。もちろん現行のミッションを
遂行することはもちろんではあるが、空いた時間や情報閲覧時
などには、常にそういう種を見つけるくらいのつもりでいて
ほしいと思う。

新聞の情報を読むときも、ただ読み流すのではなく、様々な
角度から読み、考えることでだいぶ得られるものは違ってくる。


営業の現場がニーズを拾ってきたり、たまたま旅行に行った
社員が海外での新たなビジネスモデルを見つけてきたり、
組織が大きくなればなるほど、みんながアンテナを張っている
ことが生きてくる。


「こんなビジネスどうかな」
「こういうサービスはできなかな」


最近そういうディスカッションをしながら飲むことも少なく
なった気がする。

そう考えると、改めて自分自身の情報感度も多少なり
下がっていたのではないかと不安になる。


友人や社員達と、新しいサービスや事業モデルについて、
あーでもない、こーでもないと議論しながら飲むのはすごく
面白いし、頭のトレーニングにもなる。

改めて意識して感度を高めていくとしよう。