随分以前から同じことを雑誌やHPやコラムなどで伝えてきたが、
最近とある方からキャリアと経済的対価について質問頂いたので、
改めてブログでご紹介することにした。


経験やキャリアを積むということと、金を稼ぐということで迷う
方が結構多い。しかも結果として条件、つまりお金を最終的に選択
する人が多いのも実状。



しかしそれが本当に良いのかというと、一概にそうではない。


特に20代や30代前半の若い年代(私もそうだが)に将来の自分の
ベースとなるキャリアを築いておくことが最も重要であり、そのとき
には条件などは完全に二の次であるべきだと思う。


ちなみにここでいうキャリアとは、

将来にわたって自らがやりたいことを実現するための経験や人脈

を指している。


だいいち、20代の提示条件の差なんて、多くても年収で100万円や200万程度。
月額にしたら10万円程度のものでしかない。
・・・とはいっても10万円は結構大きいかもしれないが。。


ただし30代後半や40代になったときには、その差は数千万円に広がって
いる可能性は十二分にあるし、自分のやりたいことをやれる人脈と経験が
あるのとないのとでは、大きく人生が変わってしまうだろう。


そのために今の瞬間的な数十万、数百万を選ぶのであれば、その決断をした
人は、後で後悔することになる可能性が高いといわざるを得ない。


もちろん人それぞれ立場や考え方、価値観があるので、一概には言えない
ものの、短期的な経済的メリットに偏りすぎることなく、特に若いうちは
自らの力を磨き、十分なキャリアを身につけることこそ、真に重要なのだ
と思う。


そこで構築したキャリア=無形資産が、将来にわたって大きな
経済的対価=有形資産を生み出す源泉になるのである。


そこの本質を見極めている人ほど、終身雇用の崩壊やグローバリゼーション
の波、会社の業績不振など、様々な外的環境に左右されずに、安定した
人生を送っていける。まさに唯一の生涯の安定である。


20代の人はぜひとも自分の力を最大化できるステージを選択し、そこで
自らを磨くことに全力を注ぐことを薦める。必ず自分に返ってくるので。