先日の日経新聞で任天堂さんの生産性に関する記事を読み、
改めて凄い会社だということを認識した。

というのも、社員1人当たりの年間売り上げが約1.8億円で、
超高収益企業といわれるGoogleをも上回るという。


これには驚いた。
素晴らしい企業であることは理解していたものの、まさかそれほどとは。。


一時はキャノンを抜いて時価総額でもTOYOTAに次ぐ国内2位という。


我々の世代では、任天堂といえばファミコン、スーパーマリオと
いったイメージだが、いまやニンテンドーDSやWiiなど、ある意味
大衆向けゲームによって、従来のゲーム人口とは異なるマーケット
を開拓し、成功した感じがする。

さらにWiiなどに使用されている半導体などは、それ自体はどこでも
手に入るものであり、それほど高性能だったり、新規性があるもの
ではないという。

つまるところ開発力や技術力による優位性ではなく、新たなターゲット
を見極め、新たなコンセプトのゲームを生み出す、いわゆるマーケティング
における勝利と言えるのではないかと思う。

3000人の社員の智の結集が、世界市場という広大なマーケットにおいて
売上を生み出す。智の結集であり、マーケティングの成果であるため、
非常にレバレッジ(テコの原理)が効きやすく、だからこそ1人当たりの生産性が
ここまで高くなるのだろう。

智による優位性はまさに生産性で現れる。

弊社も一人一人の社員に十分な報酬を支払っていく上でも、一人一人の
生産性=付加価値を高めていくことは非常に重要だと思っている。

労働集約的な事業だけでは、どうしても限界がある。

そこで完全なる労働集約ビジネスである人材紹介事業を展開している
弊社においてもレバレッジ(テコの原理)の効く新たな仕組みを立上げ、
注力しているという背景がある。


green自体は成功すればかなりの収益性が期待できるので、今度はそこで
生み出した資源を、どこへ再投資していくか、そのあたりが経営的なセンス
であったり、実力が問われるところなのだろう。


greenがいまだ成功とまではいえないものの、かなり爆発するポテンシャル
を持っていることは間違いない。あとは短期的にこのメディアを勝ち組に
持っていき、次の収益モデルを見つけ出すことが必要になる。

任天堂とまでは言わないが、弊社も1人当たりの生産性が高く、
社員全員が十分に満足するだけの給与を支払える会社を目指している。


そのためにもレバレッジの効くモデル、一人一人の成長、いろいろと
考えないといけない。それこそまさに知恵が必要そう・・・・。