最近うちの内定者からマイクロトレンドなる本を薦められて読んでみた。


この本は、誰もが知っているような「メガトレンド」ではなく、直感では捉えられないけれども、社会を動かす大きな影響力を持つような小さなトレンド、すなわちマイクロトレンドを見つけることこそが、未来の社会やビジネスや投資に有効な戦略を与え、成功につなげていくということを言及している。


確かにインターネットの普及やライフスタイルの多様化などにより、個人のニーズは細分化されているのが現代社会。


昔であればテレビを作れば大衆がこぞって買い、車を作ればみんなが同じような車に乗ったが、現代社会では大きく変化してきている。
今までのように車を作っても、アメリカでヒットした車でさえ、たかだか30万人しか買わないという。


グローバル経済においては、人口の1%のニーズを見極めることでビジネスが十二分に成り立つのだから面白い。


料理が好きな男子中学生

とか、

化粧をしたいと思っている男性

など、そんな人ほとんど居ないだろうと思うような切り口であっても、グローバルで見るとビジネスマーケットとして十分な数が存在したりするということ。

そういう特殊な切り口でニーズを特定し、そこに響くサービスや商品を提供することが、これからのビジネスにおける成功のポイントになるのかもしれない。


確かにニーズが細分化・多様化されているのは、様々なシーンで実感する。

不動産に関しても、従来は、

駅からの距離
広さ
築年数
オートロック

などといった切り口で選ぶのが当たり前だったが、最近ではこんなサイトが一部のユーザーに人気を集めているという。

東京R不動産


確かに切り口が斬新。斬新だけど間違いなく一部のユーザーの心を捉える切り口。
かくいう私はまさにはまってしまった・・・。

市場をマスとしてひとくくりに捉えようとするのではなく、多くのマイクロトレンドから成っているものとして捉えると、古い業界でも新しいサービスや商品が生まれるのかもしれない。

この本、なかなか面白かった。