日本人は保守的民族、最近そんなことを改めて思うことがある。

それは社内・外の人と話をしていて感じる。

特に社内。

創業以来、必死になって創り上げてきたサービスや組織がある。
現在では40名程度にまで拡大し、売上規模も毎年150%以上の成長を実現してきた。

サービスも4万人以上の転職者と1000社以上の法人企業にご利用頂けるところまではきたのも事実。

そうなってくると、これまで試行錯誤してきた結果である方法論や今まで築いてきたものを、いまさら大きく変えたりすることを危惧するようになる。


勿論その気持ちもわかるのだが、このままでは我々がなりたい姿にはなれない。
こういうときにリスクを取れるかどうか、これは自分達が常にチャレンジャーであるという強い意識と危機感を持ち続けられるかどうかということに近い。


赤字で苦しんでいるところから黒字になる。
そうなるともう二度と赤字にはなりたくないと思うようになる。

しかし我々は黒字であることを目指しているのではなく、更なるその先に目指しているものが存在しているということを改めて考えないといけない。

そして、ここまで築いてきたものは、今後目指していくレベルからすればたかが知れたものだということにも気付かないといけない。たかが今の状態で守るべきものなど何もない。

ただ無用なリスクを取る必要はないのは当然。

リスクはテイクするのではなくコントロールすべきという言葉はまさにその通りで、あくまでもリスクをコントロールしつつも、チャレンジングに攻撃していくことがベンチャーが勝つ大事なポイント。


話は変わるが、私が新卒時にインテリジェンスという会社に入るときに、友人や親戚などの多く(というかほとんど)が反対した。そして今度はインテリジェンスを辞めて独立するときになると、その人達の多くがまたもや反対した。

インテリジェンスが成長し、せっかくそこでいいポジションまで出世したのに、という理由だった。入ることを反対した人達が辞めるときには辞めることを反対する。


そもそも出世が目的でもなく、起業という目的を持って選んだインテリジェンスという会社で、学ぶべきこと、経験すべきことは既に一定レベルで得ることができたと判断した上での独立。自分にとってはそのときに有していた給与もポジションもステイタスも、決して夢を諦めてまで守るべきものではなかっただけの話。


日本だと守るべきものが大きい人ほど、挑戦をしない傾向が強い。

だからこそ米国などには沢山存在する会計士や弁護士資格を持った経営者が、日本にはほとんど存在しないのだろう。それだけの資格があればチャレンジしなくとも一定のレベルでいられるということなのではないかと思う。

話がまとまらないままに長くなってしまったが、我々もまさに大変な時期ながら、このドタバタした中でも無理しながら未来への挑戦は続けている。この挑戦精神や未来への執着が近い将来必ず生きるはず。

変化を楽しみ、挑戦し続けられる組織でありたい。