最近、企業再生やら事業再生を生業としている会社に問合せが殺到しているらしい。

まあこんな景気なのでわからなくもないが。


以前のバブル崩壊のときにもダイエーやカネボウをはじめ、多くの企業が産業再生機構によって再生されていった。
勿論うまくいったものも、そうでないものもあったが、概ねなんとか再生への道筋は見えたように記憶している。



では今回の不景気でも、企業や事業の再生ビジネスは絶好調なんじゃないか、と思い勝ちだが、あながちそうではないんじゃないかと思う。


昔のバブル崩壊は完全に保有資産の目減り・暴落が中心で、本業自体はそれなりに回っていた会社が多かったように感じる。

逆に現在の状況は、どちらかというと資産がどうこうではなく、本業自体が事業として立ち行かなくなってしまっている会社が増えているのではないだろうか。

つまりBS不況ではなくPL不況。

BS不況においては、再生で重要な鍵はファイナンスにある。

PL不況においては、ファイナンスではなく、事業サイド。
つまり組織のマネジメントや経営戦略、リーダーシップなるものが鍵となる。

そこについてはどっぷりとその会社に入り、強いリーダーシップを発揮しない限りは、テクニックで再生できるような景気ではない。


ということは、投資モデルの再生ビジネスはちょっと難しい景気かも。
やるならコンサルティングモデルでしょう。


人・組織、そういう点では私自身も一定の経験値があるので、チャンスがあれば再生ビジネスも挑戦してみるのもありかも。


まずは自分の会社をもっと成長させないとだけど。。。