不景気が続く中、転職者の数は右肩上がりで増えている。

勿論リストラなどにより仕方なく次の就職先を探している人も多い。


しかし転職者の中には、


「今の会社がいつまで存続できるのか不安」

「給与が下がったから」

「周囲の人がリストラされており自分も不安だから」


といった意見の人も少なくない。


ただ個人的にはそんなんでいいのだろうか、と思う。


そういう人は、次の会社に移ってその会社が業績不振になったり、給与カットになったらどうするのだろうか。そのときはまた業績が良い会社に転職するのだろうか。


理解すべきことは、安定した会社なんてないということ。
確かに大企業はベンチャーと比較したら間違いなく潰れる確率は低い。
ただしリストラや関連会社や部門間の異動は日常茶飯事だし、自分次第ではいかんせん変えることはできない。

べンチャーは資金力などの面から、大企業と比較すると財務的安定性に欠ける会社が多いのも事実。しかしベンチャーゆえに、自分達の頑張り次第で成長させられたり、変化に対応したり、それによって給与を上げたりということができるという点では、会社に依存するのではなく自分達次第という考え方はできるのではないだろうか。

メリット・デメリットはお互いに存在する。

どちらがいい悪いではないし、その人の価値感次第だが、隣の芝を青いと思っている人に言いたいのは、決して外から見ているほど青くはないということ。

楽なところ、安定したところ、そういうところを探し回っている人が成功した例はあまり見たことがない。

どんなときにも向上心を持ち、信念を持って頑張っている人こそが、市場で価値ある人材になっていく。

会社が倒産しそうなら、最後の倒産手続きまでやりきるくらいの心構えでいるような人こそが、市場で評価される人だと感じることも少なくない。

その意味は心持や働く姿勢、本質を見極めているかどうか、といった点でそう言っているものの、キャリアというテクニカルな面で見ても、そもそも破綻処理や倒産手続きを経験したことある人自体が市場では希少価値なんだから、やっておいて損はないような気がする(笑)。


まとめると、会社や景気といった外部環境の悪化や待遇悪化などによって転職を決断する人は失敗しやすく、自分がやりたいこと、なりたい将来像に向けて、自分なりに判断して転職したり起業したりと選択・決断していく人、つまり内的な理由によって転職を決断する人は、優秀で成功している人が多い、そんな気がする。


最後に、

大事なのは必要以上に不安を感じながら落ち込んだり焦って転職活動することではなく、ちゃんと自分や会社の現実を直視し、現状を打破する策を考え、実行するよう努力をすること。

それが会社に依存しないプロフェッショナルの働き方だと思う。

大変なのはどの業界もどの会社も同じ。

こういうときこそ思考をポジティブに!!