最近良く思うのは、人の脳みそはそれほど論理的ではないということ・・・。


戦略策定における重要な考え方の一つに「ゼロベース思考」というものがある。その名のとおり、先入観を一切排除して客観性と合理性を持って考えろという意味なのだが、これが難しい。


業界経験が長いと余計に厄介。

つまり私のように人材業界が長い人間は人材関連ビジネスを考えるときに、先入観があることを自覚して考えることが大事になる。

自分が論理的だと思っている人ほど、この罠に陥りやすいのが怖いところ。


そういう意味でも私は人一倍気をつける必要がある(笑)。


一方で戦略論ばかり学んでしまうとこれまた結構大変。
実現可能性の低い机上の空論が繰り広げられてしまうことになる。

これは決してポーターの戦略理論やブルーオーシャン戦略などの著名な理論が間違っているなんて大それたことを言うものではない。

それらの理論がしっかりと価値を発揮する条件がいろいろとあるはずなのが、それがすっとばされて理想論が当てはめられてしまうケースが多々ある。

大企業や成熟した業界にありがちなリソースドリブンの事業については、当てはめやすいのは事実だが、アーリーステージの事業やネット・モバイルの世界においては、外的環境条件などがまだまだそれとずれてしまうことが多々あるように感じる。


そういう意味でも理論に頼りすぎた戦略策定も難しい面があるなと感じる。

最近新規事業を考える機会が多く、自分でも上記のような壁に何度もぶつかっている中で感じる机上の空論感・・・。

最後は実践の中で磨いていくしかないんだろうけど。。