日経平均が回復しつつあること中心に景気回復がうたわれ始めている。

確かに日経平均株価というのは景気の先取り指標。

多くの投資家が今後の景気回復を見通して買いに動いているからこそ、株価があがっていく。株価があがっていくことで企業も少しづつ見通しをポジティブにし、生産量や調達量を増やしていき、それが伝播し、最終的には従業員の所得に影響し、消費が増える、そんなサイクルを生み出すきっかけになりうる指標が日経平均株価。


ただ私自身はにわかには現在の株価上昇を景気回復の兆しだとは捉えていない。

銀行はまだまだ大量の不良債権を抱えたまま、完全なる先送りの状態が続いている。
そんな状態が健全なわけはなく、どこかで結局処理すべきタイミングが来る。しかもそれはそんなに遠くない未来にくるとすれば、もう一度そのタイミングで景気が大きく凹むリスクさえあるのではないだろうか。

なんとなく現状の株価は実経済とはかけ離れた金融市場のみで起きている表面的かつ短期的なものではないのか。


正直金融のプロではないので真偽のほどはまったくもってわからないが、上記のように考えて経営をすべきだと感じている。


特に我々のように採用マーケットでビジネスをしている企業にとっては、株価回復、実経済回復、そしてその後にようやく広告費、最後に採用費と回復が遅れるのは間違いないわけで、どちらにせよまだ当面先まではこの状況が続くと見ておくべき。


企業側もかなり慎重になっていることもある。


内需も今後拡大見通しが立たない今、大幅な景気回復をただ待つだけではなく、この景況が今後何年も続いたとしても、成長しつづけ、利益を生み出し続けられるような強い組織を創り上げていくことを考えるべき。


そう考えると人材ビジネスも様変わりしないと駄目な時期。

まさに1年後、2年後くらいには、人材ビジネス業界の勢力図が大きく入れ替わっていそうな気配。

この不況時代、ベンチャーにとっては大いにチャンス。
知恵を使って勢力図を入れ替えるべく、下克上を仕掛けましょう!