現在弊社では全社のVisionを再策定している。

今までは創業以来

人と組織を元気にする

というビジョンと、

全ての社員が誇りを持てる組織を目指す

という経営理念を掲げてここまでやってきた。


しかしこれらは私ならびに創業メンバーが考えたビジョン・理念であり、必ずしも現状において最適な内容だとは私自身思えていない。


今回、第二創業期として新しい期を迎えるにあたって、あえてビジョンを再度策定しなおすことから始めることにした。


こんな景況感の中、売上を上げること、利益を確保すること、が急務であり、ビジョンなんて言ってる場合じゃないという意見があるのは当然。


しかしビジョンの存在が経営判断のベースとなることさえある以上、ビジョンの存在なくして経営は成り立たないと考えている。

多くの経営者は、ビジョンなんてかっこよかったり、壮大でありさえすれば、それで
いいと思っているだろう。私自身昔からビジョンは重要だとは思っていたものの、壮大かつ曖昧で、何かの足かせにならないことが大事くらいに思っていた。


それが今では私自身、ビジョンは組織にとって非常に重要だと感じる。

勿論組織が成長したり、環境が変わっていくことで、ビジョン自体も変わっていくべきものだとは思うが、一定の期間、組織の向かうべき方向性や目指すべきイメージを共有する存在として非常に価値がある。


例えば以下の質問を考えてみてもらいたい。


Q,富士山に登山をしている途中に分岐点があった。貴方なら以下のどちらを選ぶ?
  A  危険で急勾配だが頂上までは最短のルート
  B  なだらかで安全だが回り道になっているルート


この質問、正解なんて勿論存在しない。
では同じ頂上を目指す組織としてどちらのルートを選ぶのか。

これは目指しているビジョンに基づく判断をするのが正しいのだろう。より正しく言うとすれば、ビジョンならびに行動指針・価値基準・理念などに照らし合わせて判断をすべき、というのが適切な言い方かもしれない。

つまりとにかく最速で登頂することをビジョンとしている組織か、とにかく誰一人欠くことなく全員で登頂することをビジョンとしている組織か、それによっても大きく異なる。


ビジョンや理念が経営において重要だというのはまさにこういうこと。
弊社のようにフラットな組織であれば尚その存在の重要度は高い。

お恥ずかしながら、今まで掲げてきたビジョンや理念は、そういう意味では十分ではなかったと思う。


今回、第二創業と位置づけたこのタイミングで、改めてI&Gパートナーズとしてここから何を目指していくのか、どういう会社にしていきたいか、しっかりと明文化していきたい。