最近、人材業界の経営者の方々と情報交換をする機会が多い。

こういう景況感の中、各社ともかなりの苦戦中。

大手はこぞってディスカウント勝負に出て、自分達の首を締めあっている状態。


では弊社は、というと人材紹介・ヘッドハンティングの領域においては、極めて小規模ゆえに信頼頂いている数少ない経営者の方とのパイプを大事にしつつ、期待以上のクオリティを維持することを徹底することで、何とか価格を下げずにやらせて頂いている。


成功報酬型求人サイトgreenについても、

「こんな中でよくディスカウントせずにやってますね」

なんていわれることが多い。


メディアサービスは一度ディスカウントしてしまうと、自らのサービスのブランド価値を下げてしまうリスクが大きい。いつの時代もぶれることなく、greenは1人採用すると70万円であり、それに見合った価値を提供していくことに徹底すべきだと考えている。


しかしそれを維持していく現場は本当に大変。

「この金額じゃ戦えない」
「安くすべきでは?」

みたいな話しは当然ながら頻繁に議題にあがる。


それでもgreengreenなりのポジショニングと提供価値を維持することに努め、価格で勝負はしていかないという信念が大事であり、そういうサービスだけが景気向上時にその波を掴めるのだと信じ、なんとかかんとか踏ん張っている・・・。


こういうときこそ他社との違い、明確な差別化が大事。
まさにポジショニング戦略の重要性を痛切に実感する。

人材業界は今まで誰でも参入して頑張れば一定の売上・利益が確保できたこともあり、差別化なき参入が相次いできた。

差別化なんて考えてないでまずはどこよりも気合入れてやれ、みたいな経営スタイルの企業が沢山あったし、私自身も業界の諸先輩経営者の方からそういったアドバイスを頂いたことも多々ある。

勿論業界や市場が右肩上がりのときは勿論それでいい。

しかしこうなってみると、それが命取りになる。

経営は常に一歩先の起こりうる未来を見据えていないといけない、改めてそう思う今日この頃。


とはいえうちの差別化もまだまだ中途半端。
ゆえに苦労が耐えない・・・。