経験があるということにも良し悪しある。
経験が豊富な人ほど、自分の経験則の中から答えを探そうとしたり、自分の経験してきたことをベースに未来を予測したりする。
これは当然のことだし、これが経験者の強みであろうと思う。
一方でそれが壁となって前に進めないことも多々ある。
経験があるがゆえに、どうしても自分の限界を設定してしまいがち。
「もっとできるはず」
「どうやったらもっとやれるだろう」
と考えることが大事なのに、ついつい
「頑張ってもこのくらいだろう」
「どう考えてもここまでが限界だな」
と考えてしまいがち。
若い人の特権はゼロベースで物事を考えられること。
戦略思考の中にゼロベース思考という手法がある。
まさに従来の既成概念にとらわれることなく発想する方法。
年齢や経験を重ねれば重ねるほど、経験値、経験則でブレーキをかけがち。
勿論それによって事故や怪我を未然に防げることも多々あるが、一方で新たな可能性の芽を摘んでしまっていることもあるのではないかと思う。
私も含めて、経験が一定あると自負する人こそ、若い人達の可能性や意志を尊重し、今までにないやり方や方法を前向きに議論しておくことが重要だと思う。
以前にそういうことを学ぶ研修を受けたことがある。
アクティビティ型の研修で、積み木みたいなものを決まった形に組み立てるゲームみたいなもので、チームごとにその時間を競うというもの。
最初バラバラのパーツと完成図を渡されたときに、トレーナーから聞かれる。
「各チーム目標を設定して下さい」
各チームはおおよ40〜60秒くらいかな、といった見積もりを出すものの、なんだかその目標じゃあ面白くないと考えて、トレーナーに聞いてみた。
「過去に最も早かったチームのタイムは?」
「9秒だよ」
「え????」
まさか9秒でこれを組み立てることなんて出来るわけない。
全員が瞬間的にそう思った。
でも何度確認してもそれが記録だという。
そこから始まった試行錯誤。何度やっても20秒くらいにしかならない。
悔しくて悔しくて、必至になって考えた。
ちなみに最終的には、、、、、なんと8秒をぎりぎりきるという奇跡的な記録を樹立することができたから驚き。そのときの集中力や年齢や役職なんて関係ないくらい、熱烈にかつ必至に議論を繰り返してやれた結果。
そのときにわかったこと。
それは人の習性として、いかに経験則や既成概念が意識をコントロールしてしまっているかということ。そしてそれを越えた目標を設定し試行錯誤することでしか、他の会社と違うレベルにはたどり着けない。
上記の研修では、既に他のチームが9秒という記録を持っていたという事実があったからこそ、現実的にやれるんだと感じることができた部分も大きい。
ビジネスの世界ではなかなかそういった都合の良い先行事例があることばかりではないし、ないからこそ実現できれば勝てる。
成功している経営者の多くは、一見無茶な目標を掲げているように見えることが多い。しかしその背景には恐らく上記のような考え方があるのだろう。
強い経営者は常識や経験の壁を越える目標を自らに課す。
ユニクロの柳井社長が売上1兆円を掲げて、社長に復職したことは有名な話。
当時の玉塚社長も実力や経験があった方なのだと思うが、経験や常識の壁を越える目標を設定はできなかった、もしくはそれに対して本気でクリアしてやろうと思えなかったのではないだろうか。
自戒の念をこめて、これからはどんな壁であっても、まずは「どうやったら越えられるか」「どうやって越えてやろうか」と考えることにしようと思う。
経験が豊富な人ほど、自分の経験則の中から答えを探そうとしたり、自分の経験してきたことをベースに未来を予測したりする。
これは当然のことだし、これが経験者の強みであろうと思う。
一方でそれが壁となって前に進めないことも多々ある。
経験があるがゆえに、どうしても自分の限界を設定してしまいがち。
「もっとできるはず」
「どうやったらもっとやれるだろう」
と考えることが大事なのに、ついつい
「頑張ってもこのくらいだろう」
「どう考えてもここまでが限界だな」
と考えてしまいがち。
若い人の特権はゼロベースで物事を考えられること。
戦略思考の中にゼロベース思考という手法がある。
まさに従来の既成概念にとらわれることなく発想する方法。
年齢や経験を重ねれば重ねるほど、経験値、経験則でブレーキをかけがち。
勿論それによって事故や怪我を未然に防げることも多々あるが、一方で新たな可能性の芽を摘んでしまっていることもあるのではないかと思う。
私も含めて、経験が一定あると自負する人こそ、若い人達の可能性や意志を尊重し、今までにないやり方や方法を前向きに議論しておくことが重要だと思う。
以前にそういうことを学ぶ研修を受けたことがある。
アクティビティ型の研修で、積み木みたいなものを決まった形に組み立てるゲームみたいなもので、チームごとにその時間を競うというもの。
最初バラバラのパーツと完成図を渡されたときに、トレーナーから聞かれる。
「各チーム目標を設定して下さい」
各チームはおおよ40〜60秒くらいかな、といった見積もりを出すものの、なんだかその目標じゃあ面白くないと考えて、トレーナーに聞いてみた。
「過去に最も早かったチームのタイムは?」
「9秒だよ」
「え????」
まさか9秒でこれを組み立てることなんて出来るわけない。
全員が瞬間的にそう思った。
でも何度確認してもそれが記録だという。
そこから始まった試行錯誤。何度やっても20秒くらいにしかならない。
悔しくて悔しくて、必至になって考えた。
ちなみに最終的には、、、、、なんと8秒をぎりぎりきるという奇跡的な記録を樹立することができたから驚き。そのときの集中力や年齢や役職なんて関係ないくらい、熱烈にかつ必至に議論を繰り返してやれた結果。
そのときにわかったこと。
それは人の習性として、いかに経験則や既成概念が意識をコントロールしてしまっているかということ。そしてそれを越えた目標を設定し試行錯誤することでしか、他の会社と違うレベルにはたどり着けない。
上記の研修では、既に他のチームが9秒という記録を持っていたという事実があったからこそ、現実的にやれるんだと感じることができた部分も大きい。
ビジネスの世界ではなかなかそういった都合の良い先行事例があることばかりではないし、ないからこそ実現できれば勝てる。
成功している経営者の多くは、一見無茶な目標を掲げているように見えることが多い。しかしその背景には恐らく上記のような考え方があるのだろう。
強い経営者は常識や経験の壁を越える目標を自らに課す。
ユニクロの柳井社長が売上1兆円を掲げて、社長に復職したことは有名な話。
当時の玉塚社長も実力や経験があった方なのだと思うが、経験や常識の壁を越える目標を設定はできなかった、もしくはそれに対して本気でクリアしてやろうと思えなかったのではないだろうか。
自戒の念をこめて、これからはどんな壁であっても、まずは「どうやったら越えられるか」「どうやって越えてやろうか」と考えることにしようと思う。