未来の転職関連ビジネスはどういう構造になっているのか考えた。

現在のように、人材紹介と求人広告メディアという2つのビジネスモデルが相変わらず優位を保っているのだろうか。


私自身はだいぶ以前からも言っているが、そんな時代ではなくなるとみている。

不動産業界と人材業界は最もネット化、IT化が遅れているマーケットであり、今後急速なネット化によるイノベーションが起こっていくものと感じている。


転職市場自体は人材流動化によりますます大きくなっていく一方で、ネット化していくことで、限界費用が限りなくゼロに近づくことを考えると、転職者は増え続ける一方で売上規模という意味での市場規模は縮小することが予想される。

そして人材紹介モデルでは業界や職種に特化したエージェントのみが生き残り、求人広告に至っては格安のモデル以外は成り立たなくなるだろう。正確に言えば、いわやうるスペースブローカー的な従来の広告メディアは無くなり、ソーシャルメディアへの求人広告出稿みたいなものがメインになっていくはず。


世の中の広告費がダイレクトマーケティングからソーシャルメディアマーケティングへとシフトしているように。


つまるところソーシャルな仕組みを有した新しいリクルーティングの仕組みが何らか生まれることは総論としては間違いないとみている。

それをどこが手掛けるのか。そして成功させるのか。

私自身もgreenに続き、さらなるイノベーションを起こせるモデルは常々考え続けているが、そうそう簡単でもない。

誰が人材業界にイノベーションを起こしNEWリーダーの座につくのか。

もしかすると人材関連企業ではなく、新しいネットベンチャーなどが台頭してくる可能性の方が高いかもしれない。

人材業界もいよいよネットリテラシーなくして勝ち残ることができない時代に突入しそうであり、個人的には大歓迎。

変革なくして生き残ることはない。まさにその通り。

変われる会社だけが勝ち残る。頑張ります。