最近改めて思うこと。

それは斬新なビジネスモデル以上に地に足のついた経営力や組織力が大事だということ。

起業家であれば誰もが一度はあこがれる斬新なビジネスモデルによる成功。

労働集約ではなく仕組みのビジネスで、一度仕組みを作り上げてしまえばチャリンチャリンと座布団式に収益が上がり続けるような、極めてレベルの高いビジネススキームを産み出したい、そんな想いを持ったことがあるはず。


しかし最近思うことは、世の中、そんなビジネスは多くない。

勿論一部にはそういうビジネスが成立しているのも事実だが、成功している企業の大半は、ビジネスモデルというよりも、組織の力や、ちょっとした工夫やオペレーションにおける知恵によって、ライバルに勝ってきているケースが多い。


先週末にとある家具ビジネスを手掛ける社長とご一緒したときにもそう思った。


その社長は世間的には十分成功している人だが、ビジネスは家具を企画し、売るというシンプルなビジネス。

成功の秘訣などを聞いてみると、家具を自社で企画するところから、お客さんをネットで集客するところ、海外で生産しコストダウンし、ヒット商品の意匠権や特許によるプロテクト戦略などなど、あらゆる面でライバルよりも試行錯誤し、ライバルよりも工夫されているということ。

逆にいえばビジネスモデルの勝利ではなく、経営の力で勝っているということ。

成功している多くの企業はそうである。
飛び道具や空中戦ばかりに意識がいってはいけない。

改めて思う、地に足のついた経営力の重要性。


昔、尊敬する先輩経営者に言われたことを思い出した。

「お前みたいに中途半端に賢い奴ほど考えすぎて失敗する。ときには馬鹿になって集中してやりぬくことも大事。」

こういう言葉は経験の中で実感して初めて身にしみるもの。

改めて地に足のついた経営に力を注いでいき、成長スピードを上げていこう。