経営者がコミットメントすべきは会社の価値を上げることに尽きる。

当然ながらそのプロセスにおいては、社員を雇用して給与を払い、黒字化させるということがある。

逆にいえばどれだけ働いても、朝から晩まで仕事しても、評価をされるわけではないということの裏返しでもある。


私自身、前職で子会社の社長をやっていた頃を含めるならば、26歳からずっと経営を担ってきた。そういう意味では相当ベテラン経営者の域かもしれない。

しかし一方で十分に社会に価値があるレベルの事業や組織に関しては、いまだ創り上げてきた実績はない。


経営者である以上、結果が全てであり、朝から晩まで長時間働いていようが、社員のモチベーションが高かろうが、それだけでは何の評価にも値しない。

勿論同じ結果を出しているのであれば、そのプロセスが美しいに越したことはないとは思うが。


誤解を恐れずに言えば、経営者である以上は「頑張って働く」ことに何ら意味はなく、会社の価値を上げることに全ての時間と知恵を費やせば良い。


ただ頑張らないとなかなか良い知恵も生まれないし、利益を出せる組織をマネジメントすることもできないので、結論頑張ることになるのだとは思うが、頑張っていることで満足しててはお話にならない。

これは完全に自戒の念を込めて言っているわけだが。


決して自分が満足してきたわけではないが、改めて勝つためにやるべきこと、考えるべきこと、にもっともっと時間を使っていかないといかん。

そのためには自分が担当してしまっている業務を何とか仕組化するなり、後任を育てるなりして、自分の時間は経営者にしかできない仕事に集中させることが重要なんだと感じる。

私自身の現状としては全然できてないが・・・。

しっかりと収益を上げ、会社を成長させている経営者の方とお会いするたびに、自分は経営的役割に割いている時間が少ないと気付かされる。

そのこと自体も最近プレイングの仕事を減らし、社外の方とお会いする時間を増やしたことで気付いたこと。


改めて会社の価値を高めるために経営者として成すべきことを考え、自分の時間、知恵をその一点にフォーカスして投資していきたい。