弊社では常々実力主義を標榜してきた。

家族主義でありながらも、実力主義という、極めて矛盾しそうな2つの思想を併せ持ち、それを実現すべく試行錯誤してきている。


まだその答えは見つかっていないが、まずは実力主義であらないといけないと、強く感じている。


それだとベテランがかわいそうだと言う人がいる。
また年齢が高い人にとって居心地が悪い会社になってしまうという人がいる。


それはどうしてだろうか。

年齢が高いのであれば、当然その分の経験やノウハウや人脈があって然り。

それによって経験もノウハウも人脈もない若手以上に成果を出せばよいだけ。

それで評価されれば良いだけのこと。


そもそもは年功という考え方は右肩上がりの経済成長時代にしか成り立たない仕組みであり、そこにはプロフェッショナルとしての評価制度が不足していた。


もしくは製造業の現場では、年功がイコール実力だったのかもしれない。
いわゆる職人の世界は経験年数がそのまま実力に反映されるということもあろう。


ただそれは実力主義で評価したら結果的に年齢順になったというだけのことであり、年功で評価されているわけではない。


もしくは百歩譲って、儲かっていればそれでも良かったのかもしれないが、今の時代はそれでは勝ち残っていけない厳しい時代である。


一人ひとりが真のプロフェッショナルとして、実力を磨き、成果に拘るということが求められる時代なのだと思う。

そして老若男女関係なく、そのフィールドで戦い、評価を得るということでしか生き残っていけなくなるはずである。

スポーツの世界なんかはずっと以前からそうなっている。

ビジネスの世界、特に日本のビジネス社会だけが一種独特の風習の中でやってきてしまった分、切替に痛みと時間が伴っている現実がある。


ちなみに以前に友人よりP&G社の話を聞いたことがある。

同社には自分より職位が高い人で自分が尊敬できないような人はいないという。

その理由はどのレイヤーでも常に厳しい評価の目にさらされ、力がない人は生き残ることができない制度になっているからだという。

だから残っている上席の人達はみんな自分よりも優秀なんだと。。。。

さすが世界のP&G。


決してギスギスとしたり、社員の不安感をあおるようなマネジメントをすることが目的ではなく、会社の成長に貢献した人が適切かつ公平に評価される会社でありたいということ。

ということで弊社も7月より評価制度を大幅にリニューアルします。


職務給+パフォーマンス給 


という二部構成を基本として、どちらの要素にも年功は含めない仕組みでいくつもりでいます。

結構シビアですが、実力&意欲があり、会社に貢献してくれた社員にちゃんと報いることを目的として策定しました。

この制度も今後どんどんブラッシュアップしながら、会社のステージに合わせて進化させていく予定です。

真に実力主義で真に家族主義な会社を目指して!