弊社は実力主義を掲げる会社。

その一方で家族主義も標榜している。

相反するようなことを掲げているには理由がある。

私自身、社員やさらに社員の家族にとっても誇りを持てる会社にしたいという経営者としての目標がある。

その一方で若くて優秀な人材にとってオポチュニティがない硬直した組織にはしたくないし、そんな日本の大企業のような組織では成長を持続していくことはできないとも思っている。


若手の抜擢については本日の藤田社長のBlogにも取り上げられていた。

私自身も前職では社会人3年目に入ったタイミングで子会社の社長を任せてもらったことがあり、その時に得た経験は今でも大きな糧となっている。

だからこそ藤田社長のBlogで書いているように、若手を抜擢することに私自身も何ら躊躇はない。


ここで重要なのは決して運だけではないということ。

藤田社長のBlogにも書かれているが、新入社員なのに子会社の取締役に抜擢されたのには、彼の継続した努力や能力が背景にある。

私の周りにも今も昔も経営者になりたいと言っている人が多い。

しかしそれに見合う努力をしたり、その抜擢に耐えうるだけの十分な準備ができているような人は滅多に見かけない。

タイミングや運はあるが、誰にでもチャンスはやってくる。
しかしそのチャンスを掴み取れるかどうかは本人次第でしかない。


例えるなら、、、

誰の頭上にも「チャンス」という名前のアンパンが飛んでくる。
ただしそれはいつやってくるかわからないし、不定期にやってくるもの。
しかもただ突っ立っていたり、普通にとび跳ねたりしても届かない高さにある。
そのタイミングが到来するまでの間に、地道に足腰を鍛えて垂直飛びで届くレベルまで鍛えあげて待ち構えていた人か、地道にこつこつと板を積み重ねて台として、その上に立って待ち構えていた人だけが「チャンス」という名前のアンパンを手にすることができる。

そんな感じだろうか。


経営者は、

「任せてほしい」「やらせてほしい」

と言っているだけの人ではなく、その準備がしっかりと出来ている人、本気でやるつもりでいる人を抜擢するもの。勿論伝えることも大事だが、伝えるだけでは絶対に届かない。


サッカー日本代表の川島じゃないが、まさにチャンスをもらったその時に、期待を上回る成果を出すことでしかレギュラーを勝ち取ることはできなかったはず。そして川島はそれを実現した。運が良かったようにも思えるが、彼は虎視眈々と狙って常に万全の準備をしていたことは間違いない。

そしてワールドカップで活躍し、今度はベルギーに移籍した。これも運がいいように見えるが、彼はそれさえも虎視眈々と狙っていた。その証拠に英語もイタリア語も話せるという。随分前からいつかのチャンスをものにするために準備をしていたのだろう。


ちょっと脱線したが、弊社はまだまだ偉そうなことを言えるような規模でもないが、10年後には多くの経営者を産み出すことを目指している。

若手、ベテラン問わず、是非とも意欲ある人を抜擢していきたい。