4月に米国Groupon型サービスの日本版第一弾としてPikuが始まってから、今日までの間、次から次へと類似したサービスが立ち上がってきている。

今私が把握しているだけでも以下の通り。


Piku     
KAUPON    
ニコポン
クーポッド
キューポン  
ポンパレード  
プレポン 
ゴーチ
トクポ
グルピ
みんクー   
ミナワリ
icoupons.jp



しかもまだまだ増えていきそうな気配・・・。

ただ過去に書いたブログでも少し触れたが、この集団から抜け出すにはGrouponの成功要因を冷静に分析し、そこにリスクをとってリソース投下できるかどうかが肝な気がする。

つまり小規模で東京・都心近郊でやってだけだとどうしてもブレイクしない。

個人的に戦略上大事だと思うのは、バイイングパワーとユーザー認知を獲得すること。


つまり魅力ある掲載店舗獲得のための仕掛けや差別化と、より多くのユーザーを獲得するための仕掛けや差別化の2点に尽きる。

そのために資金力を投下することもあるだろうし、営業リソースを投下することもあるだろう。
それが他社との違いになるレベルでやれた会社が勝つような気がする。

特にバイイングパワーは非常に重要。

店舗から「是非掲載したいんですが、、、」という問い合わせが頻繁に来る中で、厳選して掲載できるようになれば間違いなく一歩抜け出せる。

一方でリクルートのポンパレードのように、全国に配置された自社の営業リソースを最大限有効活用するというのも大きな差別的要素だろうと思う。

さらには広告宣伝費を他社よりも大量に投下することで、一気に認知度・マインドシェアを獲得してしまおうという発想もありえる。

勿論バイイングパワーを高める方法として、お金もないし、営業部隊もいないということであれば、ターゲットやエリアを限定することで、そのカテゴリーでは圧倒的なリピートユーザーを有しているという差別化もありえるかもしれない。(ちょっとスケールが小さくなりすぎるので、ベンチャービジネスとしては微妙かもしれないが・・・)

とまあ第三者的に言うのは簡単なんだが、どこが抜け出すかは非常に興味深い。


と何でGroupon型サービスをしつこくウォッチしているかというと、弊社でも挑戦したくて5月くらいから本格的に検討をしていたのだが、上記のような他社との競争に勝ちうるだけの差別的要素を見い出すまでに至らなかったということが背景にある。

自分の意志決定が正しかったのか、はたまた全然検討違いで、成功の要素は私もまだ気付かないところにあるのか。

どちらにせよ展開している会社の中には良く知っている会社も多々混じっていることもあり、是非とも成功してもらいたい。

外部から見ている立場としては非常にエキサイティングで楽しみなビジネス競争である。