久しぶりに現在の主軸事業である中途採用支援ビジネスの市場動向について書いてみる。

今年に入ってからの緩やかな景気回復に伴い、中途採用市場も1月以降、少しづつながらではあるものの、明らかに回復傾向に向かっている。


上場している人材関連企業各社の決算発表を見ると、ハイライトなどに売上は前期比40%増、といった内容が書かれていたりする。

ただだから凄い回復しているんだ、と思うのは大きな間違い。

昨年気はリーマンショックの真っただ中でピークに売上が凹んでいたとき。その凹み具合は各社異なるものの、大手企業各社は恐らく40〜60%程度は沈んでいた。

そこから考えると、リーマンショック前の売上を100とすると、リーマンショックで50まで凹み、今年に入って回復傾向に突入したことで70まで戻しているということ。


つまるところまだまだ回復途上。

そして中途採用市場の伸びは以前のレベルまで一気に戻すような印象ではなく、じわじわと回復に向かっていくものの、各社ともに以前のような大量採用ではなく、1人1人慎重に選考し、判断する傾向が強まっている。

今回のリーマンショックによる落ち込みが長い間続き過ぎたことによって、雇用し固定費を高めてしまうことに対して、経営者が一種のトラウマを持っているような印象さえある。


その中でも唯一といっていいほど活況なのは、エンジニア市場。

エンジニア、特にWEB系のエンジニアに至っては、完全なる売り手市場。

どこもかしこもエンジニア、Webディレクターが必要だと言ってきている。


その結果完全に需給バランスが崩れていて、多くの会社が採用できずにいる状態が続いている。

一方で日経新聞の一面には、多くの若年層が就職できずにいるから企業に助成金を出すという・・・。

なんともボタンの掛け違いというか、なんというか。


そこから思うことは、若年層の就職難を改善するためにも、企業が世界と戦っていくためにエンジニア不足を解消するためにも、日本全体で若手のエンジニア育成に力を入れるのがベストソリューションな気がする。

恐らく誰かがその歪みをチャンスととらえてビジネスに変えていくのでしょうが、ここは大きくビジネスチャンスがあると感じます。


もし誰か興味がある人がいれば、是非社会のためにも、企業のためにも、やってください!!