最近日本の景気が戻りきらない、ずっとそう思ってきたし、今でもそう思っている。
そして恐らくは完全には戻らないし、今のままでは将来性は乏しいと言わざるを得ない。

もちろん母国である以上、できることであれば何とかしたいという気持ちがないわけではないが。

一方でインターネット業界だけはにわかに盛り上がっている。

この盛り上がり方はある種、2000年くらいと同じかそれ以上かもしれない。

良くインターネットサービスはもうほとんど出そろってしまっているという意見を耳にするが、個人的にはそうは思わない。

正確には、恐らくオンラインで完結するようなサービスということに関しては、だいぶ満たされてきたということであり、ネット社会の到来はここからが本番だと思う。

従来のインターネットサービスは、いわゆるインターネットで物を買ったり、インターネット上で広告を展開したり、というものがほとんど。

そうはいってもその市場はリアルで消費する金額からすればたかが知れていた。
やはり人は日々の飲食、生活雑貨、レジャー、クリーニング、コンビニなどで落とすお金が圧倒的なわけで、ネット上で費してきたのは消費の中のごくごく一部。そしてそこは今後もそれほど爆発的には変わらないはず。

しかし人々のリテラシーの向上、ソーシャルメディアの台頭、モバイルインターネットの浸透などによって、これからはネットとリアルがシームレスにつながっていくことは間違いない。
つまりこれからはインターネットが(特にモバイルというデバイスを通じて)リアルな世界にまで影響を与えるようになってくるはず。

極端にいえば映画「マイノリティレポート」に出てくる未来社会が近いかもしれない。

あらゆる情報は一人一人にカスタマイズされていき、リアルとネットの境界線は極めて薄くなって行く。ある意味便利な社会の到来と言えるのかもしれない。

これからの時代を担うベンチャービジネスはまだまだ生まれてくるはず。

弊社としても是非とも起こりうる未来を予期し、そこでリーダーとなりうるサービスを生み出していきたいと考えている。

我々30代の経営者がベテランの経営者に勝ち目があるとすれば、そこしかない。

しかもことインターネットビジネスにおいては明らかに国境というハードルが低くなりつつあり、立ち上げた直後から世界を意識できることも、魅力の一つだし、日本という国の経済的醸成に依存しないでやれることも大きな特権だろう。

もちろんこれらのことは、ちょっとでも優秀な人であれば誰もが理解してる事実。
競争も激しくなりつつあるし、簡単ではない。

ゆえに肩肘張りすぎず、近い将来人々にとってなくてならないサービスを提供したい、そんなシンプルな想いを持って新しいサービスを創っていきたい。


イチローも言っていた。

「とんでもなところへいく唯一の方法は小さな事の積み重ねでしかない。」と。