最近2012年の新卒採用活動を始めた。

その中で感じるのは、ソーシャルメディアを活用している学生が多いこと。

私自身もかなり多くの学生にフォローしてもらっているが、Twitterでの学生間における伝播速度は相当なもの。


思えば私の就職活動時代(96年、97年)は完全に手書きのハガキによる説明会申込みや、資料請求の時代。

その後、リクナビが登場し、情報の検索性や複数企業への応募など、著しく利便性が高まった。
今では当たり前のリクナビも、我々の世代からすればある意味イノベーションを起こしたサービスである。

それから約10年が経ち、いよいよ次のイノベーションが起きようとしている。

恐らくリクナビを使う学生は情報感度が低かったり、著名な大企業のみを志望している学生になっていき、自分なりの出会いを求める学生はTwitterやmixi,Facebookなどを最大限活用し、自分に合った就職先を見つけ出していくのだと思う。

それであればベンチャー企業はいつまでも昔ながらの採用手法を使っていては、求める学生が採用できない。ベンチャー企業こそ、新しい手法を積極的に取り入れることで、新しいものに感度の高い学生と出会うことができるはずである。

日本の構造の問題だが、高年齢でも雇用を維持しないといけない傾向が高まりつつある今後においては、その割を食うのは若手である。若い人達は今までの親の世代とは全く違う社会構造の中で就職活動をしていることに早く気付かないといけない。

それに関連する内容として、弊社の新卒社員が書いているブログ「もしも新卒で麻布十番のベンチャー企業に入社したら・・・」に面白い内容が掲載されていたので、ぜひこちらも参考にしてみてもらいたい。


大事なことは、過去の良かったことは今の良かったことではなくなっていることに気付くこと。
人と同じことをしていても、現代のように変化の激しい時代では成功することが難しいわけで、そういうときこそ、本当に自分がやりたいこと、成し遂げたいこと、を真剣に考え、自分にとっての正解を選ぼうという意志が大事。

石川遼はゴルフ、イチローは野球、陶芸でも料理でもネットビジネスでも、環境ビジネスでも、起業家でも音楽家でも小説家でも、もちろん大企業でも、何でもいい。その道で頑張り一流になることが大事。

大学を出たら大企業のサラリーマンになることが誰にとってもベストという時代はもう終焉を迎えている。

そのことに気付いた学生は将来に向けてワクワクしながら就職活動をしているはず。
気付いていない学生は不安にかられながら就職活動をしているのだろうと思う。

多くの人に気付いてほしい。