先日発売されたプレジデントに孫さんの特集が掲載されていた。
その中で、組織がピラミッド型からWeb型組織へと変わっていくべきという提言があり、それについて少し考察してみたので、ブログに書いてみようと思う。
ちなみにこのブログを読んでくれている方々はよくよくご存知だと思うが、私自身、経営者として理想とする組織は後者のWeb型組織であり、それは26歳に始めて社長になったときから変わっていない。(イメージとおりに経営できているかどうかは別の話だが...)
そういう意味で孫さんほどの人もそう言っているくらいだから、あながちズレてはいないのだと自信をもった次第である。
プレジデントではその理由や背景にはさして触れてなかったので、私なりに何故ピラミッド型でなく、Web型なのかについて考えてみた。
20世紀のビジネスにおける競争というは、わかりやすく言えば物量戦であり、多くのリソースを投下できる企業、つまり大企業が競争優位性を持っていたといえる。そういった組織の構造はいわゆるピラミッド型であり、経営者の指揮命令に基づき、大多数の従業員が組織の歯車として動いていた。そういう企業が強かった時代だった。
これに対し、21世紀のビジネスは情報産業や知識産業、サービス産業であり、まさに“知恵の戦い”へと戦いの場を移している。
この戦場においては、1人が考えて99人が従う組織よりも、100人全員が知恵を使う組織の方が強い。多くの社員が知恵を絞り、それを発揮できる環境や裁量が必要となる。
つまるところ、それは指揮命令系統を明確化したピラミッド型の組織ではなく、自律、分散、協調をベースとしたWeb型の組織でないと実現が難しい。
昔と異なり情報の流通スピードが高まったことで、ビジネスにおいてもスピードという競争因子の重要度が日々高まっている。そんな中で意思決定に時間がかかっていては、何事も手遅れになってしまう。
そういう意味でも社員一人一人が一定の責任と裁量を持ち、スピーディーに意思決定・判断を実行しながら、事業を推進していくことが重要になる。つまり個々人に自律を求め、権限委譲ができない限り、組織の意志決定スピードは上がっていかない。そうなれば競争力そのものが高まらないということになりかねない。
言い方を変えると、20世紀は個人が組織に従属する時代であった。
しかし、21世紀はそれとは異なる時代に突入しつつあるということでもある。
まさにこれからの時代は、社員一人一人が経営的視点で物事を捉え、考え、判断し、実行する、そんな組織こそが競争力を持つ時代なのだと考えている。
また一定の規模に拡大した大企業が今からそういったカルチャーを醸成することは容易ではない。
大企業病と言われるように、まさに古い大企業ほどピラミッド構造が明確になっており、自律、分散、協調の文化が形成されていない。
そこがベンチャーの強みであり、創業間もない時から、積み上げてきた組織風土や価値観こそが競争力の源泉となりうるということ。勿論ベンチャー企業といえども、小規模組織ゆえに実現できてきたことも多々あり、それを一定規模になっても継続しようと思えば、相応の努力が必要になる。
ただしそれが実現しうる数少ないプレイヤーは、まさにベンチャー企業として強い文化、価値観の共有ができている組織なのではないか。
私自身、創業以来そう考えてきたために、採用時には価値観の一致を第一とし、人材の採用についてはとことん拘ってきた。この地道な努力が将来大きな組織になったときに活きてくるはず。
ピラミッド型の組織も多々存在するが、これからの時代には上記の理由でWeb型組織が競争優位であると考える。
皆さんの組織は今どっちで、これからどっちの組織を目指していますか?!
その中で、組織がピラミッド型からWeb型組織へと変わっていくべきという提言があり、それについて少し考察してみたので、ブログに書いてみようと思う。
ちなみにこのブログを読んでくれている方々はよくよくご存知だと思うが、私自身、経営者として理想とする組織は後者のWeb型組織であり、それは26歳に始めて社長になったときから変わっていない。(イメージとおりに経営できているかどうかは別の話だが...)
そういう意味で孫さんほどの人もそう言っているくらいだから、あながちズレてはいないのだと自信をもった次第である。
プレジデントではその理由や背景にはさして触れてなかったので、私なりに何故ピラミッド型でなく、Web型なのかについて考えてみた。
20世紀のビジネスにおける競争というは、わかりやすく言えば物量戦であり、多くのリソースを投下できる企業、つまり大企業が競争優位性を持っていたといえる。そういった組織の構造はいわゆるピラミッド型であり、経営者の指揮命令に基づき、大多数の従業員が組織の歯車として動いていた。そういう企業が強かった時代だった。
これに対し、21世紀のビジネスは情報産業や知識産業、サービス産業であり、まさに“知恵の戦い”へと戦いの場を移している。
この戦場においては、1人が考えて99人が従う組織よりも、100人全員が知恵を使う組織の方が強い。多くの社員が知恵を絞り、それを発揮できる環境や裁量が必要となる。
つまるところ、それは指揮命令系統を明確化したピラミッド型の組織ではなく、自律、分散、協調をベースとしたWeb型の組織でないと実現が難しい。
昔と異なり情報の流通スピードが高まったことで、ビジネスにおいてもスピードという競争因子の重要度が日々高まっている。そんな中で意思決定に時間がかかっていては、何事も手遅れになってしまう。
そういう意味でも社員一人一人が一定の責任と裁量を持ち、スピーディーに意思決定・判断を実行しながら、事業を推進していくことが重要になる。つまり個々人に自律を求め、権限委譲ができない限り、組織の意志決定スピードは上がっていかない。そうなれば競争力そのものが高まらないということになりかねない。
言い方を変えると、20世紀は個人が組織に従属する時代であった。
しかし、21世紀はそれとは異なる時代に突入しつつあるということでもある。
まさにこれからの時代は、社員一人一人が経営的視点で物事を捉え、考え、判断し、実行する、そんな組織こそが競争力を持つ時代なのだと考えている。
また一定の規模に拡大した大企業が今からそういったカルチャーを醸成することは容易ではない。
大企業病と言われるように、まさに古い大企業ほどピラミッド構造が明確になっており、自律、分散、協調の文化が形成されていない。
そこがベンチャーの強みであり、創業間もない時から、積み上げてきた組織風土や価値観こそが競争力の源泉となりうるということ。勿論ベンチャー企業といえども、小規模組織ゆえに実現できてきたことも多々あり、それを一定規模になっても継続しようと思えば、相応の努力が必要になる。
ただしそれが実現しうる数少ないプレイヤーは、まさにベンチャー企業として強い文化、価値観の共有ができている組織なのではないか。
私自身、創業以来そう考えてきたために、採用時には価値観の一致を第一とし、人材の採用についてはとことん拘ってきた。この地道な努力が将来大きな組織になったときに活きてくるはず。
ピラミッド型の組織も多々存在するが、これからの時代には上記の理由でWeb型組織が競争優位であると考える。
皆さんの組織は今どっちで、これからどっちの組織を目指していますか?!