経営者として仕事を初めて早10年。
社会人13年のうち約10年を経営者として仕事をしてきた。

いいときもあれば、悪いときもあり、リーマンショックなどの大変なこともあれば、今回のような天災による影響を受けるときも。

私自身、相当ポジティブ人材なので、比較的どんなシチュエーションでもポジティブに乗り越える方法や解決する方法を考えようと動けるタイプだと思っている。

そういう意味では、深く考えることは多々あれども、悩んだり、落ち込んだりすることは極めて少ない。どんなトラブルでも正面から向き合って解決に向けて全力を尽くす自信がある。

ただ一つだけどうしても経営者として向き合いたくないことがある。

それは信頼していた社員から「辞めたい」という報告を受けるとき。

決まって前日の夜とかにメールで

「明日ちょっとお話しがあるので1時間ほどお時間押さえさせて頂いいてよろしいでしょうか。」

という感じの内容が届く。

勿論ポジティブな転職があることも、人には人の人生があることも良く良く頭では理解している。

しかし「相談があるので」というメールを受けると、本当に一晩寝れなくなるし、毎回自分の力不足を痛感し、しばし落ち込む。

多くの人は辞めるときも私のことも会社のことも良く言って辞めていく。
勿論辞めていった後もほとんどの人とは仲良く交流させてもらっている。

それでも、やはり原因は自分にあるのだろうと思うべきだし、その通りなんだと思う。

落ち込んでいても何も解決しないので、反省すべきところは反省し、次に活かしていくしかないが、それにしても一緒に荒波を乗り越えるべく努力してきた仲間のクルーが船を降りてしまうのは、船長としては残念でならないし、悲しい気持ちで仕方がない。

時には今こんなときに何で、という気持ちを持つこともある。
それでもやはり残念であり、悲しいという気持ちのほうが大きいことが多い。

今回も3月と4月で1人づつ社員が辞めることになった。
弊社としては久しぶりの退職が立て続いてしまった。

組織は強いし、常にいろんなことを想定して経営している。
そういう意味では会社は問題ないかもしれない。

しかしやっぱり価値観を共にし、数々の修羅場を必死になってくぐり抜けてきた仲間が去って行くというのは、極めて寂しい気持ちになる。

それでも経営者である以上、残った多くの社員と共に、明日からまたポジティブに全力で突き進んでいく。自分にはそれしかできることはない。

いつか全ての社員が本当に心から誇りを持ち続けられるような組織を実現すべく。。。

明後日は社員総会。やることが山盛りだ。頑張ろう。