ユニクロの柳井さんの本で「1勝9敗」という本がある。

この本では、ユニクロが右肩上がりで成長している陰で、実は10の施策のうち9が失敗であったことを明かしている。それと同時に、起業家とは失敗にひるまない精神力の持ち主でなければならないことを力説していて説得力がある。

また柳井さんが良くおっしゃることに、成功するということは守るということだとも説いている。どの水準に至っても企業としては成功とは定義せず、ひたすら挑戦を続けて行く姿勢こそが大事なのだという。

最近まさしくそう感じる。

弊社もリーマンショックの厳しい荒波を何とかかんとか乗り越え、現在は安定した利益を出せる組織にはなりつつある。しかし未来に価値があることを一日も早く成し遂げるべく、社員の半数は新しい事業への挑戦に全力を注ぎ、社員の半数は既存の事業を更に高収益化すべく、日々あくなき努力をしている。

正直、この時点を成功と捉え、短期利益の最大化を狙えば年間で1億円近い利益を出すことも可能だろう。中小企業としてはそれなりの利益額だろうし、オーナー社長であればそれなりのお金持ちになれる水準でもあろう。

しかしそれでは未来に価値があることを成すことはできない。
極端に言えば、単なる金儲けに過ぎないし、更に言えばそれほど長続きはしないはず。

経営とは保守にまわることなく、挑戦し続けることにこそ価値がある。

弊社でもここ2年ほど新規事業に躍起になっているが、いまだにそれほどの価値を生み出せているものはない。

しかしここまでやってきてみて、最近本当に自社の事業企画ノウハウが磨かれてきていることを感じる。柳井さんがおっしゃるように、9回の失敗があっても悩んだり落ち込んだりひるんだりしない精神力を持ち、挑戦し続けることによって1つの勝ちを獲得することが出来るというのはこういうことなのかもしれない。

未だたいして勝ったことがない私が言うのもおこがましいが、失敗する度にめげてるような人には起業家は向かない。常に前を向いて走り続ける人のみが1勝を掴む。

ということでこれからも全力で走り、まずは1勝を掴むべし!

あれ、でも何が成し遂げられたら1勝なんだろうか。。。。
ま、そのあたりは曖昧でいいとしよう。