先日読んでいたゴルフ雑誌でタイガーウッズの特集をやっていた。
そこには、マスターズで勝てなかったことに対する過去のタイガーウッズのコーチ達のコメントと、タイガーウッズのスイングの変遷が書かれていた。

いろいろな意見、コメントがあったものの、全体的なニュアンスとしては、

「タイガーウッズはスイング改造をしすぎた。元のままで十分に良かったのに。」

という印象のコメントが多かった。

私的にはこの意見は極めて評論家的であり、結果論でしか語れない人達の言うことだと感じるし、タイガーウッズが世界ランキング一位に君臨していたときさえも、完璧を目指して驚くほどのスイング改造に着手してきていることに驚きと尊敬の念さえ感じた。

スポーツ選手やその監督も、会社の経営者も凄く似ている気がする。

挑戦をせずに保守の姿勢でいれば、間違いなくいつか衰退する。
積極的に挑戦しても成果が出るまでの間は方々から様々な非難を受ける。
しかしそれが成果につながったときには、賞賛に変わる。

経営もプロスポーツも結局は結果でしか評価はされないということだろう。

冒頭のタイガーウッズへの評価も、マスターズで勝っていれば大きく変わったはず。
普通の選手であれば十分すぎるほどに素晴らしい成果を上げていたが、タイガーウッズともなると、世界一の大会で優勝しないだけで叩かれる材料になってしまうから大変だ。


私自身、挑戦し続ける組織であること、挑戦し続ける経営スタイルであることを、極めて重要なことだと考えている。挑戦を止めて守りに入った瞬間から、その組織は終わりへのカウントダウンが始まるもの。ましてや現代は情報社会であり、今築いている優位性や利益はいつ何時失われるかわからないほどのスピードで新旧交代劇が繰り広げられている。

弊社もこれまでも挑戦し続けて来た。
今も社員の半数以上がネット関連の新規事業に取り組んでいる。
勿論その挑戦に対して、社外からいろいろな評価を頂く。
選択と集中をすべきだとか、人材にフォーカスすべきだとか。


しかし私は私自身の信念と目指すべきMissionの実現に向けて、全力を尽くすのみで、いつかその結果を見てあの時の経営判断は正しかった、と言われる日が近い将来必ず来ると思っている。


そもそも一つのサービスが永続することはない。
しかし一つの組織が永続することはある。

そのためにも挑戦し続ける組織文化を持ち続けることが大事。
今よりも明日、明日よりも明後日を良くしようと努力し、向上心を持ち続けること。

私自身、自分が経営者として「成功した」と感じた時点で退こうと決めている。
成功したと思ってしまったら、人は本能的にその成功を失いたくないと保守に回ってしまうし、何よりも挑戦することを恐れるようになる。

だからこそ成功したと思った経営者はそこで退き、また新たな挑戦者が新たな目標を掲げて経営を担うべきであろう。

これからも我々は多くの失敗もすると思うが、それでも多くの挑戦を続けていくであろう。
そしてそこから数々の成功も生み出していきたい。

常に挑戦者たれ!!