昨今、企業の競争力が資本力やブランドや規模から、少しづつながら人材力、知的財産、風土といった方向にシフトしてきている印象を受ける。というかそのような時代の流れを強く感じる。

私自身、次世代の組織のあるべき姿の最先端を追求し、試行錯誤し続けてきたこともあり、今の流れに対しては非常にポジティブであり、楽しみでもある。

以前に「経営の未来」という本を読んだ時に強く共感したことを思い出す。


またいつも拝見しているloops斉藤さんのblogでも興味深いコメントを発見した。

大企業に、オープン化の波が押し寄せる
大企業の強みである資本やブランドの相対価値が低下し、逆に硬直化した組織、法的規制などによるデメリットが強くなる。装置産業など資本が基礎となる産業を除き、本格的な Small is Beautiful の時代が到来する。広告しないでも、すばらしい商品やサービスは自動的にクチコミされるため、起業における最大のネックだった営業の問題が解決される。そのため、優秀な人材を旧来型組織にとどめておくことは困難となり、社内文化や組織、リーダーシップの見直しが大胆にすすめられるだろう。     [斉藤さんのブログより引用]


私もまさしく向こう5年〜10年の間に組織経営におけるキードライバーが高度経済成長期のそれとは大きく変化する、まさにパライムシフトが起こると考える。

組織風土やカルチャーといったものは一朝一夕には作り上げることができない。
サービスのライフサイクルが短くなり続けているこの時代において、優秀な人材が集う会社こそが、永続する会社となるのだろう。また規模ではなく、「知」の量で優劣が決まるような時代になるのかもしれない。

何にせよ我々アントレプレナーにとっては大いに楽しみな時代が到来するのは間違いないだろう。