先日日曜日に偶然テレビ東京で放映していたソロモン流を見た。

その日は若干28歳にして超人気パン屋ドミニク・サブロンの日本の責任者を務める榎本哲氏の特集。

何気無く見ていたものの、榎本氏のパンに賭ける情熱や拘りに感動を覚えた。

たかがパン屋だと思いがちだが、その裏側は生半可ではできない努力と拘りがある。
やはり数多くあるパン屋の中で、行列ができるにはそれなりの理由がある。

彼にとっては平日も週末も関係ない。
それどころか深夜も朝も夜も関係なく、毎日深夜から仕込みを初めて夕方くらいにとる3時間くらいの睡眠が一日の睡眠時間だというから、拘りや努力もさることながら、それを実行する体力も凄まじいものがある。

司会の船越さんの

「なんでそんなに頑張れるんですか」

という質問に対しても、

「気になっちゃうんです。趣味みたいなもんですね。」

と。

好きこそ物の上手なれとは良く言うが、彼は本当に多くのお客さんに喜んでもらえるようなパンを作りたいという一心でやっている。

恐らく毎日が充実しているだろうし、本当に自分の仕事に誇りと責任を持っているように見えた。

週末が来ることを楽しみにしながら、毎週月曜から金曜まで何とか仕事をこなしている人も沢山いるだろうと思う。そんな人が榎本氏の働きぶりを見たら、心から羨ましいと思うか、もしくは大変そうだなとしか思わないか、両極端な反応をしそうな気がする。

そういう意味では、職人さんなどは仕事を趣味のように捉えている人が多いのかもしれない。
凄くわかりやすいし、こだわりを形にしやすいのもあるのだろう。

逆に会社員やビジネスパーソンに置き換えてみると、少しイメージしづらいのかもしれない。
が、自分の関わる組織や事業に対して、榎本氏くらいの拘りとプライドと責任と夢をもって取り組めるようであれば、本当に毎日が楽しいだろうし、ビジネスの世界でも一流になれるはず。

私自身も毎日楽しく働いているつもりではあるが、今まで以上に拘りとプライドを持って経営を担っていきたい。

ソロモン流といい、情熱大陸といい、最近テレビから良い気付きをもらうことが多い。
ネットが中心の生活とはいえ、テレビのコンテンツ力もあなどっちゃいかんなぁ。