「尊敬する経営者は誰ですか?」
講演や会社説明会などの際に決まって聞かれる質問の一つ。
今までは基本的に尊敬する経営者は沢山いるが、誰か一人の経営者を強く意識していることはないと回答していたが、最近では「国岡鐵造」と答えるようにしている。
既にご存知の人も多いかもしれないが、国岡鐵造とは、百田尚樹氏の著書『海賊とよばれた男』に出てくる主人公の名前である。この本は出光興産の創業者である出光佐三氏の生涯を書いた本であり、国岡鐵造というのはまさに出光佐三氏のことを言い換えたにすぎない。

ではこの人物の何が凄いか。
勿論この本が全てではないかもしれないが、少なくともこの本に出て来る国岡鐵造の凄いところは、半端ない視点の高さと実行力に他ならない。それを一言で言えば器の大きさという言葉が一番しっくりくるかもしれない。
「官僚達の夏」を読んだときも近しい衝撃を受けたが、今の日本の豊かさはこういう本気で国を考える人達による、想像を絶するほどの苦労と努力によって実現されたのだと改めて感じさせられる。
勿論時代が違うと言われればそれまでだが、本質的なものは何ら変わらないように思う。
つまり会社とは社会の公器であり、中長期に渡り人々が幸せに生きていくために編み出された方法論にすぎない。そこで働く人々や、提供されるサービスを受ける顧客が幸せでなければ会社組織の存在意義などないに等しい。
時価総額や資産形成、売却してエグジットするのも勿論悪いことではない。
当然時代背景もだいぶ異なる。
それでも今の日本を世界でも名だたる国へと再度押し上げるためには、国岡鐵造のような私欲を持たないリーダーが必要であり、そういうリーダーが何人いるかが変われるかどうかの分れ道ではないかと思う。
ソフトバンクの孫さんなんかはまさにそうなれる可能性を秘めた人なのかもしれない。
それ以外にも政治家にも本気で日本を変えようとしている人は間違いなく存在している。
ただ日本ではそういうタイプは叩かれることが多いのは本当に残念でならない。
私含め、自分達が私利私欲を捨てて国のために人生を捧げるような高尚な人間にはなれないにしても、せめてそういう人達を本気で応援し後押ししてあげるくらいはしていかないといけないと思う。
橋下さんしかり、孫さんしかり、鈴木寛さんしかり、渡辺美樹さんしかり。
自分はたいして何もせずに、頑張って動いてくれている人を外から批判し、足を引っ張っているようでは日本はますます落ちていってしまう。我々もそろそろ気付かないといけない。
私自身、私欲を捨てられるほど高尚な人間ではないものの、この本を読んで改めて誇りを持てる組織を創り上げなければいけないと感じた。そして一人でも多くの社員や顧客や株主が幸せになれるように務めることが創業者としての責務であると。
海賊と呼ばれた男、まだ読んでない人は是非読んでみることをお薦めします。
ちなみに私はこれを読んでからというもの、ガソリンスタンドは出光を探すようになりました(笑)。
講演や会社説明会などの際に決まって聞かれる質問の一つ。
今までは基本的に尊敬する経営者は沢山いるが、誰か一人の経営者を強く意識していることはないと回答していたが、最近では「国岡鐵造」と答えるようにしている。
既にご存知の人も多いかもしれないが、国岡鐵造とは、百田尚樹氏の著書『海賊とよばれた男』に出てくる主人公の名前である。この本は出光興産の創業者である出光佐三氏の生涯を書いた本であり、国岡鐵造というのはまさに出光佐三氏のことを言い換えたにすぎない。

ではこの人物の何が凄いか。
勿論この本が全てではないかもしれないが、少なくともこの本に出て来る国岡鐵造の凄いところは、半端ない視点の高さと実行力に他ならない。それを一言で言えば器の大きさという言葉が一番しっくりくるかもしれない。
「官僚達の夏」を読んだときも近しい衝撃を受けたが、今の日本の豊かさはこういう本気で国を考える人達による、想像を絶するほどの苦労と努力によって実現されたのだと改めて感じさせられる。
勿論時代が違うと言われればそれまでだが、本質的なものは何ら変わらないように思う。
つまり会社とは社会の公器であり、中長期に渡り人々が幸せに生きていくために編み出された方法論にすぎない。そこで働く人々や、提供されるサービスを受ける顧客が幸せでなければ会社組織の存在意義などないに等しい。
時価総額や資産形成、売却してエグジットするのも勿論悪いことではない。
当然時代背景もだいぶ異なる。
それでも今の日本を世界でも名だたる国へと再度押し上げるためには、国岡鐵造のような私欲を持たないリーダーが必要であり、そういうリーダーが何人いるかが変われるかどうかの分れ道ではないかと思う。
ソフトバンクの孫さんなんかはまさにそうなれる可能性を秘めた人なのかもしれない。
それ以外にも政治家にも本気で日本を変えようとしている人は間違いなく存在している。
ただ日本ではそういうタイプは叩かれることが多いのは本当に残念でならない。
私含め、自分達が私利私欲を捨てて国のために人生を捧げるような高尚な人間にはなれないにしても、せめてそういう人達を本気で応援し後押ししてあげるくらいはしていかないといけないと思う。
橋下さんしかり、孫さんしかり、鈴木寛さんしかり、渡辺美樹さんしかり。
自分はたいして何もせずに、頑張って動いてくれている人を外から批判し、足を引っ張っているようでは日本はますます落ちていってしまう。我々もそろそろ気付かないといけない。
私自身、私欲を捨てられるほど高尚な人間ではないものの、この本を読んで改めて誇りを持てる組織を創り上げなければいけないと感じた。そして一人でも多くの社員や顧客や株主が幸せになれるように務めることが創業者としての責務であると。
海賊と呼ばれた男、まだ読んでない人は是非読んでみることをお薦めします。
ちなみに私はこれを読んでからというもの、ガソリンスタンドは出光を探すようになりました(笑)。