先日社内でアトラエ未来会議なる全社員でのミーティングを実施した。

その中で全社が目指すべき方向性と現在の課題が明らかになり、さらにそこからそのために各自がここからの1年間で取り組むべきテーマを設定し、それをお互いに突っ込みあえるように可視化させて進捗管理するということに。


私の来期1年間の取り組みテーマは大きく2つ。

1)ビジネスシーンで利用可能な英語力の習得
2)経営計数・ファイナンスに対する知識や理解力の向上


英語についてはわかりやすく、2015年9月末までにTOEIC900超えとビジネス英会話が可能な水準を目指す。

経営計数・ファイナンスについては、お恥ずかしながら自社が至ってシンプルな財務構造なこともあり、中小企業の経営者として至極一般的な知識とノウハウしか有していない。今後株式上場やM&Aなども検討していくステージになったときに、今の私の状態では不十分過ぎると判断し、来期中に一定レベルの知識やノウハウを習得しようと考えた。


今回アトラエ未来会議をやってみて凄く良かったと思う。

特に個々人の成長のために取り組むべきことを具体化・可視化させたことが実はこれからの長期的な組織力の向上に大きな効果を及ぼしそうな気がしている。

どれだけロイヤリティが高くても、どれだけ仕事が楽しくても、やはり個々人が成長実感を感じられなければ、中長期的に見ればどこかでモチベーションは下がるし、組織内での居心地が悪くなっていくもの。

健全に社員が定着し、企業が成長していくためには、一人ひとりの社員も企業と同じように成長していくことが大事であり、そのためには目の前の業務だけをこなしていては絶対にダメ。

1年後に組織がどうなっているか、その時に自分がどういう役割を担っていたいか、自分自身の成長イメージをしっかりと持って、そこへ向けた努力(=時間投資)を自分でしていかなければ、企業の成長に個人の成長が追いついていかなくなり、次第に自分の貢献度が下がり、引いては居心地が悪くもの。


真面目なサラリーマンタイプの人ほど、与えられた目の前の職務に全力で取り組む一方で、気付いたら自身の成長が止まっていて、有能な後輩に追い抜かれてたというのは良くある話。

マネジメント手法やリーダーシップ理論、戦略理論やマーケティング理論、データ解析やプログラミング技術などなど、身に付ければ組織において得られる機会も格段に広がっていくのは間違いない。

一方で目の前の仕事にしか時間を投資できない人であれば、当然同じ仕事を任せ続けることが合理的になってしまい、機会を獲得しづらくなる。

理想の組織とは、組織が成長し続ける中で、個々人も成長実感を感じつつ、やりがいのある仕事、知的好奇心を満たせる仕事に就けることであり、そのためには組織だけでなく個々人が中期的な成長目標やテーマを持ち、そこに一定の時間を投資することが大事なのだと思う。

恐らく成長意欲の高いビジネスパーソンは、普通にやっていることなんだとは思うけど。

改めてアトラエでは毎年全社員の成長目標を設定し、可視化してお互いにチェックしあえるような仕組みを用意し、一人ではなかなかやりきれなかった人達でさえも仲間の力を借りながら切磋琢磨することで成長できる、そんな環境にしたい。