マネジメントに関する書籍や講演などは今も昔も人気がある。
やはり組織において個人として成長していくとどうしてもぶつかる壁なのだろう。
自分のことは何とかなっても、他人(仲間)のことを何とかするのはそうそう簡単ではない。

ではマネジメントとは何なのだろうか。

私は前職の時からマネジメントについてこう答えてきた。


マネジメントとは短期と長期、双方のパフォーマンスの最大化を仲間と共に実現することである


ゆえに短期成果を最大化できたとしても、その方法が長期成果に対してマイナスの影響を与えるような方法であれば、マネジメントという責任・役割からすると間違っている方法論だと考える。
あくまでも私流では、だが。

かといって長期成果に重きを置き過ぎた施策ばかりを実行した結果、短期成果がさっぱり上がらなければ、これまたマネジメントとしては失敗と言わざるを得ない。


即戦力という誘惑に駆られて、まるで兵力強化のための傭兵でも雇うかのように中途社員ばかりを、しかもスキルや経験ベースのみで雇って短期成果を出していたとしても、残念ながら長期的にはうまくいかない組織を沢山見てきた。


アトラエは創業以来、新卒採用を中心として文化や価値観の共有を強く意識して運営してきた。
また働く人々の力を最大化する働き方やルールを考え、試行錯誤し続けることで、ここまでやってきた。

まだまだ試行錯誤は続くものの、少しずつながら形になってきていると感じている。今になって振り返れば、少し長期的な意識が強すぎたかな、と思わなくもないが、まあ今となってはそれが良かったと言い張るしかないのだが。。。


組織にとって正しい人を採用すること、そしてストレスの少ない職場や人間関係、必要性や社会性のある事業、自身の貢献や成長など、人が力を発揮できる環境や組織を創ることが、長期的なパフォーマンスにつながると考えている。

そのためにも個々の家族や生活に最大限合わせたフレキシブルな働き方を受け入れたり、画一的な出世競争ではなく個々人にあった仕事場での成長のステップやスピードを意識することを当然と考えたりできるカルチャーを創りあげてきた。


そんな普通とはある意味異なる組織を創るためには、不必要な先入観や価値観をほとんど持たない新卒社員の方が相性が良かった。だから新卒からアトラエを選んだ社員は今のカルチャーやルール、働き方に、全く違和感なく、それどころかそれが普通だと思っている節さえある(^_^;)


ま、それでもいいんだけど、転職するとその違和感に苦労するから要注意。


ちとまとまりがなくなってきたが、上場すると四半期開示さえ求められる現代において、長期的な視点で組織を創っていくことはそれほど簡単ではないだろうし、私自身もそういう立場になったらできるかどうか未知数ではある。

ただ長期に渡り、意欲ある人がモチベーション高く働き続けられる組織を創れなければ、遅かれ早かれ組織の成長は鈍化し衰退していく。月曜から金曜まで目標をひたすら達成することを意識し続ける仕事や、業務をこなし続けるような仕事を20年も30年も続けられるわけはない。少なくとも私は3年も続けられない自信がある。

であればどういう仕事であればサスティナブルに全力でモチベーションをもって継続していけるのか、実はそれほど難しい話しではないように思う。例えばそもそも経営者自身は、ほとんど人は特段意識せずにそれが出来ているわけだし、プロアスリートやミュージシャンなども良い模範かもしれない。

ビジネスの世界で、そんな組織が創りあげられたら愉し過ぎる。

アトラエはそんな世界観をもって生まれてきた会社。

で、是非いつかハーバードやスタンフォードなどのMBAにおけるケースとして取り上げられたい!!
そんなことで、これからも理想の組織の実現を目指して邁進していきますw

タイトルと内容がちょっと違ってしまったようだけど、徒然なるままにということでお許しを。