弊社は現在のAtraeに至るまでに11年ちょっとの年月を要してきた。
その月日たるやとんでもなく長かったように思う。

最初から戦略的に、計画的にやってこれたわけなんてないわけで、試行錯誤、紆余曲折、なんとかかんとか現在に至っている。


先日弊社の内定承諾者が他社さんで

Atraeはいい組織かもしれないけど現実的にはGreenしか成功していない

というようなニュアンスのことを言われたと聞いた。


悔しいがその通り。ぶっちゃけ何の反論もない。


弊社では誰一人、Greenだけを企画・運営する会社を目指しているわけでもないし、そんな会社で終わるつもりなんて毛頭ない。ただ今この瞬間で言うならば、世の中にそれなりの価値を提供できているサービスはGreenだけだというのが現実である。


我々は全ての社員がワクワクし、誇らしいと思えるような事業しか取り組まないと決めている。
そういう意味ではその条件を満たし、継続して取り組むだけのサービスを生み出すことはそんなに簡単なことではない。


社員がワクワクしながら運営しているような、世の中が必要としているような、そんなサービスを複数成功させている会社はそれほど多くは存在していないのではないだろうか。もちろん上手に黒字化を実現している、売上を上げられている事業を複数持っているという会社はいくつも存在するだろうが、それが事業を成功させているという自負につながっているのであれば、我々とは目指している姿が違い過ぎるので、あまり比較する意味はない。


我々はこれまでに多くの挑戦をしてきた。つまり多くの失敗もしてきた。
ある意味そう簡単に成功しないこともわかった上で、継続可能な範囲で最大限挑戦を繰り返してきた。

その結果として、組織は大きく進化した。

具体的には、営業の強い会社から、インターネットサービスを企画し、開発し、運営できる組織として、相応のITリテラシーを身につけ、情報感度を磨き、技術力、デザイン力、企画力を高めることに成功した。今では50%の社員がエンジニアやデザイナー、コーダーといったプロダクトを創りあげる仕事に就いてくれている。


まさに挑戦と失敗を繰り返してきたこの5年くらいで、従来の営業よりの組織を、完全にインターネット企業へと進化させることができた。


そんな進化はもちろん社外からは見えないだろうし、そもそも見えなくていいのだが、古くからいる社員達はみんな理解しているし、相当な覚悟で変わる努力をしてきた。
そしてもちろん私が最も理解しているし、私自身もインターネット企業の経営者として一定の成長と進化を遂げられたと自負している。


社員規模もそれほど変わっていないし、相応に収益を上げているサービスはGreenだけなのは変わりないので、外部から見ると停滞しているように見えるのかもしれないが、組織の本質的な中身は劇的に進化してきた。そしてこの組織が多くの失敗から学んだ結果として、これからいくつものワクワクするサービスを生み出していく未来がだいぶ明確に見えてきているのも事実。まあやっとという感じでもあるが。。。


投資家なのであれば勝ち馬を探せばいいかもしれない。
しかし自分が働く会社を選ぶということは、決して勝ち馬を探すということではない。
自分達で勝ち馬を育てていく、そのプロセスを楽しめるかどうかが大事。
そのためには自分が本気で共感し、長期的に熱中でき、信頼できる仲間がいることが大事だと思っている。


資本市場でできるだけ早く成長していくということも、会社の価値という意味では凄く大事な要素であるのは事実だが、早く売上拡大をしていくだけで社員が幸せになるわけでも、会社としての価値が高まるわけでもない。会社の本質的な価値というのはもっと複雑な要素で構成されている。


これ以上書くと負け犬の遠吠えっぽくて少し悲しいので、早くGreen以外の事業も成功させ、それに合わせて売上・利益も急成長させ、最高の仲間達が誇りを持って働き続けられる組織を実現しないといかん。。。


まずはGreenを今まで以上に伸ばしつつも、年内にはGreen以外の事業の収益化を実現すること。

そこまで到達すれば必ずまた新しい景色が見えるはず!!