本日ぎりぎりまでどったんばったんしながらも、なんとかかんとか新サービスTalentBaseをリリースしました!!

東証一部上場企業のブレインパッドさんとの協業ということもあって、2月19日にプレスリリースを出させて頂いた時点から、日経新聞さんを始めTHE BRIDGEさんやTechCrunchさんなど、多くのメディアに取り上げて頂き、今日までに沢山の企業様よりお問い合わせを頂きました。

改めてこの場を借りて御礼申し上げます。


さて少しだけTalentBaseを立ち上げた背景について簡単にその背景や想いを書かせて頂こうと思います。


私が採用関連領域におけるビジネス経験が早17年。
基本的には、採用ニーズがある企業が人材紹介会社や求人メディアに情報を提供し、その情報を元に転職意欲のある求職者が応募し、企業がその人達を書類で選考、その後面接で選考し、採用に至るという大枠の流れはこの17年間全く変わってきませんでした。

現在もその流れは変わらず、そのおかげもあって弊社の運営するGreenについても毎年順調に成長を遂げることができています。

しかしこれが人と企業のマッチングの完成形なのかと言われれば、YESとは言いづらいのが正直なところです。

例えば「人」に関していえば、日本全体でみればまだまだ人材のアロケーションが最適とは言い難く、仕事自体を楽しんでいる人、やりがいを感じている人、情熱を注げている人の数は相当少ないように感じます。

勿論日本が貧しい時代の働く動機は楽しむことややりがいを持つことなどではなく、家族を養うこと、生きていくことが目的だったのかもしれませんが、今の日本は世界でも稀有なほどに裕福で平和な国です。その国において「生きていくために働く」という発想は少し時代遅れであり、今の時代ならではの働くモチベーションが大事であり、それに見合う仕事を見つける必要があると思います。

しかしながら「生きる糧を稼ぐこと」を働く主目的として意識してしまっていて、日々のストレスを押さえ込みながら「家族のために」「老後のために」と自分に言い聞かせながら働いている人がまだまだ沢山いるのも現実ではないかと思います。

世の中の多くの人にはもっといろんな可能性があると感じます。

今の世の中で自分の市場価値や可能性、機会を知るには、履歴書や職務経歴書を用意しなければいけない。それは少しばかり心理的なハードルがあるのでしょう。結果として日々働く中で取引先から引っ張られたり、知人から声をかけてもらったりしたのをきっかけに転職してしまう人も大勢います。

もっと多くの人が簡単に自分の可能性を知れるようになり、その中から自分が興味ある企業や人とだけ気軽にコンタクトを取り、長期的な視点でタイミングを図りながらお互いにベストなタイミングで転職する、そんな感じで多くの人の選択肢や可能性を拡げていけたらいいなと思ってます。


逆側の「企業」についても考えてみます。
企業にとっても採用は常に悩みの種でしょう。

採用市場で17年も働く私にとっても中途採用はなかなか思い通りにいかない経営課題の1つと言っても過言ではありません。

採用ニーズに基づき、求職者の市場に大きな網を投げかけ、その中におメガネに適う人材がいるかどうか、、、、みたいな採用を繰り返してきました。勿論そういう採用活動がなくなることはないでしょうし、万が一なくなってしまうとGreenも大変なことになってしまいます(^_^;)

ただ自分達がいつか一緒に働きたいと思う人材を社会全体から見つけ出し、その人材とピンポイントでコミュニケーションを取り続け、長期的な視点で採用につなげていくという動きができれば、今以上に両者にとって望ましいマッチングが増えるのではないかと感じています。

従来それに近い役割はヘッドハンターと呼ばれる人達が担ってきました。
ヘッドハンターはあらゆる有能なビジネスパーソンと定期的にコンタクトを撮り続けながら、タイミングを見て企業と結びつけてきたわけですが、その対象者はまだまだ狭く、一部のトッププレイヤーや専門性の高い業界の人達だけが対象となっています。

少子高齢化の加速、知識労働産業の台頭などを考えると、今後ますます採用は難航するのは間違いないでしょう。その流れからして、企業の採用担当者がヘッドハンターに近しい役割を担っていくような未来は容易に想像がつきますし、既にそういう動きをしている先進的な企業もあります。


もっとわかりやすく言うならば、採用はマーケティングに似ている。
以前のブログ「採用はマーケティング」でも少しそんなことを書かせて頂いていますが、マーケティングの世界がマス・マーケティングから1to1マーケティングに変化していったように、リクルーティングの世界も広告拡散型から、よりターゲットを絞り込んだ1to1のコミュニケーションに変化していくはずだと考えています。


TalentBaseではソーシャル上のあらゆるデータを解析することによってTalent(人材)の志向性や能力を推測し自動的にプロフィールを作成、その中から利用企業と相性の良いと思われるTalentを人工知能によって見極め自動で収集してきます。

企業はそのリストの中から興味がある人材とない人材を見極めていくことで、その結果を元に人工知能が更に学習を進め、より精度高くTalentをソーシング(発掘)してきてくれるようになります。

企業の採用担当者は自分達なりに絞り込んだ有望なタレントリストを保有・管理し、タイミングを図りながらも長期的なコミュニケーションを継続し、採用につなげていくことになります。


まだまだ解析の精度や本格的に使ってくれている企業数・ユーザー数からして、すぐに企業様やユーザーの皆さんの期待に応えるまでには至らないかもしれません。しかし多くのユーザーや企業から応援頂き、またお力添えや協力を頂きつつ、何とか人と企業の理想的なマッチングのカタチへと最速で進化していければと思っている次第です。


アトラエはGreenTalentBaseにとどまらず、Technologyを最大限活用することによってHR業界において今までに価値を生み出すことに挑戦し続けるつもりですので、今後共よろしくお願いします。


書き終わってみたらいつになく真面目なブログになってましたw