弊社がフラットな組織、いわゆるホラクラシー型組織と言われる組織運営にこだわっていることはこのブログでも幾度か書いてきた。

参考までに今年2月のエントリー↓
フラットな組織へのこだわり

今日はずいぶんと長期に渡りホラクラシー型組織を試行錯誤してきた中でわかった中でも、比較的重要なことを共有しようと思う。


それは、

先輩からのアドバイスは取捨選択し、自らがインプットすべきか否かの判断を個々人がすべし

ということ。

フラットな組織ゆえに、新人として入社するといろんな先輩がここぞとばかりにいろんなアドバイスをしてくれる。そのこと自体は全員で育てようという意欲の現れであり、無責任に放置するよりもよっぽどいいことだと考えている。

一方で耳を傾けていると多少微妙なアドバイスをしていることも多々あるように感じる。
もちろんその人なりに良かれと思って言ってるのだろうが、経験豊富な立場から見ると、その人にそのアドバイスは時期尚早でしょと思ったり、そんなにプレッシャーかけてもあまり良い結果にならないのに、、、、と思ったり。

マネジメントをすべき人が明確でないことにより、上記のような混乱が生じやすい。
全員が責任感があればあるほどそうなりやすいからより厄介。

で、解決策として、営業のアドバイスは最も営業ができる人がすればいい、技術のアドバイスは最も技術が分かる人がすればいい、と思いがちだが、これは現実的にはかなり難しい。日々の中で気づいた時点ですぐに指摘し合えなければ組織として良くはなっていかない。

結局答えとしては、アドバイスを受ける個人がしっかりとアドバイスを取捨選択するということ。
怪しいと思った内容については、よりその領域で出来ると思われる人に確認したりして、どのアドバイスを吸収すべきで、どのアドバイスを受け流すべきか、をしっかりと判断する必要がある。


ゴルフなどでも教え好きの年配者は結構多いが、それを全部聞いていたらとんでもないフォームと結果になってしまうのは明らか。

誰に聞くべきか、どの意見を取り入れるべきか、それは自分自身の責任で認識していくことが大事。

ピラミッド型の組織体制であれば上司のいう通りやることでリスクヘッジできることもあるかもしれないが、フラットな組織においては間違ったアドバイスを必死に守った結果、評価が下がっても誰の責任でもなく自分の責任だということになってしまう。

そういう点でも一人ひとりがしっかりと考え、判断することが求められる。

まだまだ試行錯誤ではあるが、少しずつフラットな組織運営のポイントが見えてきた。

日本を代表するホラクラシー型組織の成功事例として、いつか世界に向けてそのノウハウを披露できる日がきたらいいなーと思う今日この頃。