久しぶりに連続してブログを更新。

2019年卒業の新卒採用活動も終盤にさしかかってくる中で、学生から実力主義について、少し物々しい印象や不安を覚えるという話が出たということで、少しアトラエでいうところの実力主義の本質について考えてみた。

実力主義というと成果至上主義で、実現した売上や成果が評価の全てになるといった、なんというかだいぶギスギスした組織風土をイメージする人が多いのかもしれない。

そういう意味でいえば、弊社の組織は実力主義という言葉とは似て非なるものかもしれない。

どちらかといえば「成果」よりも「貢献」に焦点をあてて評価をしている。
年功でも成果でもなく、あくまでも「貢献」の度合いに応じて給与が変動していくのが望ましいと思っている。
貢献というのは営業メンバーによる売上というわかりやすい貢献もあれば、管理メンバーが少人数で(ローコストで)迅速かつ正確に決算を締めるのも大きな貢献だし、エンジニアメンバーの努力によって画面表示速度が早くなり、それによってユーザー体験が向上するのも大きな貢献である。

どの貢献がどれだけ価値があるかという意味では、比較するのは極めて難しい。

そこで弊社では、業務遂行力という軸と、チームビルディング力という軸の2軸で評価マップを作成し、その人がどのレベルで力を発揮してくれているか(貢献しているか)を360度で評価しあうといったシステムを導入している。つまりその2軸の要素こそが弊社において貢献する上で重要だという認識である。

具体的には被評価者が5人の評価者を指名することからスタートする特殊な評価システムである。

端的にいえば、管理者が「こいつは貢献している」という評価よりも、仲間から「彼は貢献している」と思われている人を評価するようにしていくことがアトラエらしいという判断に基づいている。その結果として、社員全員が評価者になる可能性を持っており(実際にほとんどの人が経験している)、そして先輩も後輩も(上司は居ないので)仕事仲間全員が自分の評価者になりうるわけで、そう思うと日々の仕事の仕方や関わり方においても、一定の気配りや一方的な態度はしなくなるという副次効果もある。

余談だが、ちなみにCEO(私)の報酬や役員の報酬についても、高評価社員5%の平均給与に係数と変数を掛け合わせて自動的に決まる仕組みを導入している。変数要素は、売上前年対比成長率株価前年対比成長率全社員エンゲージメントスコアの絶対値である。

このあたりの評価システムについてはまたそのうち詳しくブログに載せようと思う。

何より大事なのは、自分達の組織においてもっとも貢献してくれた人にもっとも多くの給与を払うという考え方について、全社員が共感し運用できていることが一番大きい。

ちょっと脱線したが、厳しい採用基準を設けているためか、アトラエのことを徹底した実力主義と思われている人も多いかもしれないが、それは少し実態とは異なるので、徹底した貢献主義、いわゆるPay For Performanceではなく、Pay For Contributionという概念で組織を運営しているということを知ってもらいたく、急遽ブログを更新してみた次第。

ちなみに手前味噌ですが、まじで働きやすい会社ですよw